ハンドルの大きさ・太さはどう決まる 好みのサイズに付け替えは困難、カバーで太くすると…?
ハンドルカバーを付けるとどうなる?
「一般的に、ハンドルは大きいほど基本操作が重くなり、小さいほどクイックな操作が可能です。ただ、小さいハンドルは左折、駐車、Uターンなど、ハンドルをいっぱいに切るような動作はむしろ重くなります。純正のハンドルは、正確なハンドル操作と早く回せること、そのバランスをとって大きさが決まっているのではないでしょうか」
このように話すのは、東京都世田谷区の自動車学校、フジドライビングスクールの田中さんです。昔はハンドルを付け替えて自分好みの大きさにする人も多かったといいますが、現在はエアバッグが内蔵されていることもあり、難しくなっているとのことです。
いまのクルマでハンドルを変えるよりは、ハンドルカバーを付ける方法が現実的といえそうですが、そのぶん太くなってしまいます。人によって感じ方は異なるので一概には言えないかもしれませんが、どのような影響があるのでしょうか。
田中さんは、「手の大きな人は、ハンドルカバーを付ければ回しやすくなるかもしれませんが」としたうえで、次のように話します。
「ハンドルを太くすることで、手のひらに当たる面積は大きくなり、軽くなったと感じる人もいるでしょう。しかしそれは、握りが強くなったからそう感じるだけという場合もあるかもしれません」
逆に手の小さい人がハンドルカバーを付けると、太すぎて握りづらくなってしまい、その分ハンドルを持つ手に変に力がかかってしまうことが考えられます。「本来ハンドルは小指のところで握って、他の指は軽く当てるだけ。そうしないと手首が固くなってしまいます」(田中さん)
【了】
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