400馬力へ進化した新型マシンで挑む! 水平対向エンジンとAWD技術を武器にスバル「WRX S4」が進化!? ニュル24時間の体制発表

スバルとSTIは、2026年5月に開催される「第54回ニュルブルクリンク24時間レース」への参戦概要を明らかにしました。2008年から数えて17回目となる今回の挑戦では、WRX S4をベースとした新型マシンを投入。エンジンの出力向上や制御系の改善により、過酷な環境下でのクラス優勝と上位クラスへの進出を目指します。

スバル「WRX NBRチャレンジ2026」発表! 400馬力へ進化した新型マシンで24時間耐久に挑む

 モータースポーツの聖地とも称されるドイツのニュルブルクリンク。
 
 スバルおよびスバルテクニカインターナショナル(STI)は、2026年4月16日に同地で開催される24時間耐久レースへの参戦を表明しました。
 
 長年培ってきた水平対向エンジンとAWD技術を武器に、さらなる進化を遂げた「SUBARU WRX NBR CHALLENGE 2026」と、それを支えるチーム体制の詳細について解説します。

SUBARU WRX NBR CHALLENGE 2026で第54回ニュルブルクリンク24時間レースに参戦
SUBARU WRX NBR CHALLENGE 2026で第54回ニュルブルクリンク24時間レースに参戦

 ニュルブルクリンクサーキットは、ドイツに位置する世界屈指の難コースとして知られています。

 全長は約25kmに及び、コース内の高低差は300mに達するほど起伏が激しいのが特徴です。

 さらに、天候が刻々と変化する特性も相まって、世界一過酷なサーキットとも評されています。

 スバルはこの舞台に2008年から挑み続けており、2026年で通算17回目の参戦を迎えます。

 今回のプロジェクトも、スバルのモータースポーツ活動を統括するSTI(スバルテクニカインターナショナル)が中心となり、2026年5月14日から17日にかけて開催される第54回大会に臨む計画です。

 参戦カテゴリーは、排気量2.0リットル以上2.6リットル未満のターボエンジン車が属する「SP4Tクラス」。

 同チームはこのクラスでのトップフィニッシュはもちろんのこと、さらに排気量の大きい2.6リットル以上4.0リットル未満のターボ車が競う「SP8Tクラス」のマシンをも上回る順位を目指して開発を進めてきました。

進化したマシンの特徴は?
進化したマシンの特徴は?

 参戦車両である「SUBARU WRX NBR CHALLENGE 2026」は、市販の「WRX S4」をベースに開発されました。

 スバル独自の「スバルグローバルプラットフォーム」や「水平対向エンジン」、「シンメトリカルAWD」といった基本レイアウトを継承しつつ、過酷なレースに耐えうる高度なチューニングが施されています。

 ボディサイズは全長5270mm×全幅1900mm×全高1390mmとなっており、車両重量は1310kgまで軽量化。足元にはBBS製18インチホイールにファルケン製タイヤを装着する構成です。

 パワーユニットには、2387ccの排気量を持つ「FA24型」水平対向4気筒DOHC16バルブAVCSシングルスクロールターボエンジンを搭載。6速シーケンシャルギヤボックスとパドルシフトが組み合わされます。

 そのスペックは、最高出力が295kW(400PS)/6000rpm、最大トルクが590Nm(60kgf・m)/3500rpmに達します。

 今回のモデルチェンジにおける大きな変更点として、最高出力が従来比で6.5%向上していることが挙げられます。

 また、ターボウエストゲートを電動化したことで、アクセル操作に対する過渡応答性と制御の正確性が高められました。

 これにより、起伏の激しいニュルブルクリンクにおいて、ドライバーがより意のままにパワーを引き出せる特性を追求しています。

 過酷な路面状況に対応するため、シャシや足回りにも多岐にわたる改良が施されました。

 ブレーキシステムでは、新たに開発されたABSユニットを導入。これにより、激しいブレーキング時における車体の安定性が向上し、ドライバーの負担軽減と安全性の確保が図られています。

 サスペンション開発においては、ロールセンター高の最適化が行われました。

 この変更により、旋回時にリヤの内輪が路面を捉える接地性が高められており、コーナリング性能の向上が期待されます。

 また、各部に配されたボールジョイントの耐久性も見直されており、24時間に及ぶ連続走行に耐えうる信頼性が確保されました。

 空力性能の面では、新規設計のエアロミラーが採用されました。

 一見小さな変更に思えますが、こうした細かな空力デバイスの積み重ねが旋回性能の向上に寄与しています。

この布陣で参戦
この布陣で参戦

◆現場を支える精鋭チームとメカニック

 この挑戦を支えるチーム体制も発表されました。

 総監督には市販車やコンプリートカーの開発経験が豊富な高津益夫氏が就任し、監督は沢田拓也氏、技術監督は渋谷直樹氏が担当します。

 ステアリングを握るドライバーは、カルロ・ヴァン・ダム選手、佐々木孝太選手、井口卓人選手、久保凜太郎選手の4名による実力派の布陣です。

 また、スバルのモータースポーツ活動における大きな特徴の一つに、全国の販売店から選抜されたメカニックの派遣があります。

 1990年のサファリラリーから続くこの伝統は、今回のニュルブルクリンク24時間レースでも継続されます。

 2026年は、スバル東北、スバル北信越、富士スバル、埼玉スバル、神奈川スバル、千葉スバル、東京スバル、スバル中四国の各販売店から選ばれた8名のメカニックがチームに合流します。

 過酷なレース現場で培われる技術力は、最終的に販売店でのメンテナンスを通じて、一般のオーナーへ提供される「安心と愉しさ」へと還元される仕組みです。

 スバルは、この進化したWRX NBR CHALLENGE 2026と精鋭のチーム体制により、世界一過酷なサーキットでの勝利を目指して挑み続けます。

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Writer: くるまのニュース編集部

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