1度は消え復活したトヨタ「シエンタ」 12年も売り続けた初代から振り返る
ミニバンの概念を打ち破るスポーティなエクステリアが与えられた2代目「シエンタ」
12年間という長期に渡って販売されてきた初代を超える高いユーティリティと、既存のミニバンの概念を打ち破るスポーティなエクステリアが与えられた2代目「シエンタ」は2015年7月9日に発売されました。
2代目「シエンタ」では、ミニバントップレベルとなる27.2km/L(JC08モード)という低燃費を実現したハイブリット車と、20.6km/L(JC08モード)を達成した1.5リッターエンジン搭載のガソリン車で計12モデル(車いす仕様車含む)がラインナップされました。
リアドアの両面スライドドアはそのままに、乗り込み高さを先代より55mm低い330mmにすることで、子どもやお年寄りにも、より優しいミニバンになっています。
また、オプションとして設定された衝突回避支援パッケージ『Toyota Safety Sense C』による安全面の充実も図られています。
発売と同年の7月から8月には月販目標台数7000台を大きく上回る約4万9000台と驚異的な受注を記録した2代目「シエンタ」は、その後も特別仕様車などが追加され、常に人気を博してきました。
そして、2018年9月11日にはフラットなラゲッジルームを実現する5人乗りの2列シート車「FUNBASE X」、「FUNBASE G」が追加され、フロント部のデザイン変更と装備の充実を図った大きなマイナーチェンジが行なわれました。
この改良によりハイブリッドモデルでは『平成32年度燃費基準+50%』となる28.8km/Lと、さらなる低燃費化や、ガラスや壁など障害物を検知して自動でブレーキをかける『インテリジェント・クリアランスソナー』、歩行者検知機能(昼間)を追加した『Toyota Safety Sense』(一部モデルではオプション設定)などの環境性能と安全性能も向上しています。
日本にちょうどよいサイズのコンパクトな5ナンバーミニバンとしての地位を築いてきた「シエンタ」。幅広い層のライフスタイルをサポートする『マルチパーパスなトヨタ最小ミニバン』が今後どのような進化を見せるか気になるところです。
【了】