なぜ2列シート車を新設? トヨタ 新型「シエンタ」発売 「車中泊やアウトドアに最適なミニバンを」の声に応えた

災害時の避難スペースやボランティアの宿泊場所としての活用も想定

デッキボードを反転することで荷室フロアの高さも調整可能

――2列シートモデルではどのような使われ方を想定していますか?

 この新型シエンタでは、“家族でキャンプ!”のようなヤングファミリーや震災時に体を伸ばして眠れるプライベートスペースとしても活躍できるクルマだと思います。震災時の避難だけでなく、その災害にボランティアとして支援をされている方の宿泊場所としても活用いただけると思います。

 実際に、現行モデル投入時には、年配のご夫婦から震災ボランティアのお話しを聞かせていただきました。その時点から『車中泊』は私の中で“いつかやらねば”というアイテムとなっていました。

――今回のマイナーチェンジでこだわった点などあれば教えて下さい。

 2列シート仕様導入だけでなく、デザインも「シエンタ」らしさの中により質感を感じるものとし、安全装備の充実や2トーンなどカラーバリエージョンも見直しました。また、ハイブリッドの燃費向上など含め、進化した『シエンタワールド』をご提供させて頂きました。

※ ※ ※ ※

 マイナーチェンジ前モデルの人気グレードは、ガソリンモデルで「G“Cuero” (特別仕様車)」が43%、「G」が32%、「X」が16%。ハイブリットモデルでも同様に「G“Cuero” (特別仕様車)」が61%で人気となっていました

 また、人気ボディカラーは、ガソリンとハイブリッドモデルともに、「ホワイトパールクリスタルシャイン」が約3割を占めて人気カラーでした。

 トヨタ自動車では、モデルチェンジ後の想定人気グレードを2列シート車では「FUNBASE G」、3列シート車では「G Cuero」(ハイブリッド車)と予想しています。

 アウトドアや車での旅行を楽しむユーザーが増えているだけに、大きな注目が集まる車種となりそうです。

【了】

2列シート仕様が追加された「シエンタ」の詳細を画像で見る(12枚)

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