トヨタ、3.5L V6 700馬力超の新モデル「TR010」登場!空力刷新も!? 新体制で挑むHV100戦目のWEC開幕戦
2026年のFIA世界耐久選手権(WEC)が4月19日、イタリアのイモラで開幕します。今大会はトヨタにとってハイブリッド車でのWEC参戦100戦目となる節目です。新ブランド「TOYOTA RACING」のもと、空力やデザインを一新した改良型「TR010 HYBRID」の概要と今季の体制を解説します。

トヨタ新体制で改良型「TR010」を公開。HV100戦目のWEC開幕戦に投入
TOYOTA RACINGは、2026年シーズンのFIA世界耐久選手権(WEC)開幕戦となるイモラ6時間レースに、改良を施した「TR010 HYBRID」で参戦します。
当初予定されていたカタール戦の延期により、4月14日のプロローグテストを経て、19日にイタリアで初戦を迎えることとなりました。
2012年の復帰以降、ハイブリッド技術に特化してきた同チームにとって、通算100戦目となる記念すべきレースとなります。
新生「TOYOTA RACING」の象徴となる改良型TR010 HYBRIDは、市販車の最新デザイン言語を取り入れ、あらゆる状況下での操縦性向上を目的とした空力変更が施されています。
外観は企業カラーの赤を基調としつつ、「風」をモチーフにした日本を象徴する白いデザインが組み込まれました。
また、イモラ戦専用として、100戦目を記念する特別なロゴが車体に配置されています。
パワートレーンは東富士研究所で開発され、100%再生可能燃料を使用する3.5リットルV型6気筒ツインターボエンジンを搭載し、出力は700PS以上と公表されています。
デンソーとアイシンが前輪のモーターおよびインバーターを、レイズが軽量マグネシウム合金ホイールを供給するほか、今季からは新たに曙ブレーキ工業がキャリパーとディスクの供給元として加わりました。
車両のアップデートに加え、足元を支えるタイヤにも変更があります。
ミシュランが新たに導入した2026年仕様のタイヤは、再生材料および再生可能材料を50%使用しており、環境負荷の低減が図られています。
耐久性を維持しつつ、従来型よりも早く最適な作動温度に到達するよう設計されている点が特徴です。
今シーズンは計8戦が組まれており、7つのハイパーカーメーカーと競い合います。
開幕戦の舞台となるイモラ・サーキット(1周4.909km)は、2024年に7号車が勝利を収めたコースです。
14日のプロローグテストを活用し、車両の再構築とセットアップの最適化が進められます。
ドライバー陣容は2025年から継続されます。
7号車はマイク・コンウェイ選手、小林可夢偉選手、ニック・デ・フリース選手の3年目となる組み合わせです。
8号車はセバスチャン・ブエミ選手、ブレンドン・ハートレー選手、平川亮選手のトリオが5年連続でステアリングを握ります。
昨シーズンはライバル勢の性能向上により厳しい戦いを強いられた背景があり、チーム代表を兼任する小林選手をはじめ、各ドライバーは改良型車両による状況の好転を見込んでいます。長期間にわたる開発とテストを経て、実績のある体制で初戦に臨みます。
チーム代表を兼任する7号車の小林選手は「WECでハイブリッド車100戦目という節目を迎えられたことについて、トヨタやパートナーの支援に感謝しています。旧型車両の限界や他メーカーの性能向上により昨シーズンは厳しい戦いとなりましたが、改良型車両の投入により今季は状況の好転を見込んでいます。チームの尽力による新車の仕上がりに期待しています」とコメントしています。
現地時間4月17日のフリー走行を経て、18日に予選とハイパーポールが行われ、19日の午後1時より6時間の決勝レースがスタートする予定です。
Writer: くるまのニュース編集部
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