避難生活などで長期に渡る車中泊に注意! エコノミークラス症候群予防対策とは

体に異変を感じたら、すぐに医師に相談を

 もっとも頭の痛いトイレの問題ですが、災害時にはこんな簡易トイレも役立ちます。まず適当な大きさの段ボール箱の1面に、円の穴を開けます。箱の中に家庭ゴミ収集袋をガムテープでしっかりと留めたら、完成です。袋の中に消臭ビーズを入れておけば、臭いを抑制できます。使う時はレジャー用のテントの中などがベストですが、ない場合は座った状態で毛布や雨用ポンチョなどを纏えば、多少視線を避けることができます。

アウトドア用品など揃っていると、いざというときに便利(画像はホンダ・フリードのオプション用品)

 ちなみに車中泊によるエコノミークラス症候群防止の最も有効的な対策は、「できるだけ早く車中泊をやめる」ことだそうです。避難所生活の煩わしさや、プライバシーの問題など様々な理由で車中泊をしている被災者の方も多いと思いますが、状況が許される限り、手足を伸ばして寝られる場所に移ることがベストということでした。

 現在、日本各地で避難生活を送られている方がいらっしゃると思いますが、胸が痛い、呼吸が辛いなどの症状が出たら、すぐに避難所などで医師や保健師に相談することが重要です。

【了】

シートがフラットになり車中泊に適した車内など写真で見る(6枚)

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Writer: 山崎友貴

自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。

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