“悪い顔”してるトヨタ斬新「クラウン」に注目ッ! 大きなセダンボディに「往年スタイル」採用! ド迫力のリアデザインや“攻めた足回り”が目を惹く! アレスの「ロゼル クラウンセダン コンプリート」とは?
東京オートサロン2026で注目を集めたアレスの「ロゼル クラウンセダン コンプリート」。先進的なトヨタ「クラウン(セダン)」をベースに、往年のVIPカーの重厚感を融合させた一台です。その特徴やベース車の魅力、カスタムの狙いについて紹介します。
VIPカーの伝統を現代に再構築
毎年1月に開催される「東京オートサロン」では様々なカスタムカーが登場しますが、その中でもひときわ存在感を放っていたのが、岐阜県山県市に拠点を構えるショップ「アレス」が手がけた一台でした。
派手すぎる演出に頼るのではなく、ベース車の魅力を丁寧に引き出しながら新たな価値を与えるという姿勢が、多くの来場者の関心を集めていたのです。
東京オートサロン2026で披露されたのは「ロゼル クラウンセダン コンプリート」と呼ばれるモデルです。
もともとアレスはセダンを中心としたカスタムやパーツ開発で知られる存在で、いわゆるVIPカー文化を現代的に再解釈する技術に定評があります。
そのため、このモデルも単なる外装変更にとどまらず、思想そのものに踏み込んだ仕上がりとなっていました。

ベースとなっているのは、2023年に登場したトヨタ「クラウン(セダン)」です。このモデルは、長年続いてきたクラウンのイメージを刷新する役割を担う16代目クラウンシリーズのなかで、従来の保守的なセダン像をより進化させた設計が特徴となっています。
全長5030mm×全幅1890mm×全高1475mmというサイズは堂々としており、国内のセダンとしてはトップクラスの存在感を誇ります。
パワートレインにも現代らしさが色濃く表れており、HEV(ハイブリッド)に加えてFCEV(燃料電池車)を用意している点が注目されます。
環境性能と高級感を両立させるという方向性は、これまでのクラウンの伝統を引き継ぎつつも、新しい時代に対応した進化といえるでしょう。
また、駆動方式やシャシ設計にも工夫が施されており、静粛性や乗り心地の面でも高い完成度を持っています。
デザイン面では、リアウインドウからトランクへ滑らかにつながるファストバック風のシルエットが印象的です。
この処理によって空力性能が向上しているだけでなく、従来のセダンにはない流麗さが生まれています。
一方で、クラウンらしい重厚感も失われておらず、水平基調のフロントや張りのあるボディラインによって高級車としての威厳も感じさせます。
アレスはこのような先進的なスタイルを尊重しながら、あえて往年のVIPカーの要素を取り入れる方向でカスタムを進めました。
フロントにはブランドの象徴ともいえるハニカムメッシュグリルが採用され、視覚的なインパクトを強化しています。
ボディカラーとして設定された「氷翡翠(アイスジェダイト)」も特徴的で、光の当たり方によって表情を変える繊細な色味が、高級感と個性を同時に演出しています。
足まわりにはフェンダーぎりぎりまで攻めたセッティングの20インチホイール「フィアレス」を装着し、さらにロゼル製エアサスペンションによって低車高化を実現。
これにより、停車時には大胆に車高を落とし、走行時には実用性を確保するという柔軟なスタイルが可能となっています。また、カーボンセラミックブレーキの採用によって性能面でも抜かりがありません。
そしてリアバンパーの造形は大きな見どころで、後方に張り出すような形状とすることで、現代的なファストバックの印象を少し抑え、クラシカルなセダンらしさを強調しています。これにより、見る角度によって異なる表情を楽しめる仕上がりとなっています。
リアまわりはボリューム感を重視しており、トランク部分の厚みを意図的に強調することで、どっしりとした後ろ姿を演出しています。
この処理はVIPカーにおいて重要な要素のひとつであり、単なる見た目だけでなく、車格そのものを引き上げる効果を持っています。
こうした細部にわたる作り込みが評価され、このモデルは「東京国際カスタムカーコンテスト2026」においてドレスアップ・セダン部門の最優秀賞を受賞しました。
単なる見た目の派手さではなく、コンセプトの一貫性や完成度の高さが評価された結果といえるでしょう。
なお、現時点で市販化の予定は明らかにされていませんが、反響の大きさを受けて今後の展開が検討される可能性もあります。
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ロゼル クラウンセダン コンプリートは、現代の先進的なセダンであるクラウンの魅力を再確認させると同時に、カスタムによって新たな価値を生み出せることを示した好例といえるでしょう。
クラウンというクルマが持つ伝統と革新、その両方を見事に融合させた点に、このモデルの真価があるのではないでしょうか。
Writer: くるまのニュース編集部
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