6速MT搭載! 高性能3リッターターボの「ド迫力マシン」にくぎ付け! 精悍「黄金ボディ」もカッコいいメーカー公認の“チューニングモデル”「いすゞ D-MAX TOPSECRET仕様」タイに登場

タイのモーターショーには、日本では考えられないド迫力のチューニングマシンが、いわば「メーカー公認」でブースに出展されていたりします。今回紹介するいすゞ「D-MAX」のカスタマイズカーも、そんな1台でした。

スモーキー永田氏が認めた「メーカー公認」のカスタマイズカー!?

「ところ変われば品かわる」なんていう言葉もあるわけですが、以前より減ったとはいえ、今なお自動車販売の約4割をピックアップトラックが占める“ピックアップトラック大国”のタイに行けば、その存在感が日本とは全く違うことに驚くばかり。

 毎年3月から4月に開催される「バンコクモーターショー」や11月から12月に開催される「タイモーターエクスポ」の会場を歩くと、日本人としては驚くしかありません。

 だって、ピックアップトラックのカスタマイズカーやチューニングカーが存在するのですから。

 それも1台や2台なんてレベルじゃなく、数十台。しかも、日本では想像できないことなのですが、モーターショー会場ではパーツメーカーやカスタマイズショップのブースではなく、各自動車メーカーのブースに堂々と並んでいる。だから驚きなのです。

「トップシークレット タイランド」が手掛けたチューニングマシンがメーカーブースに「公認出展」!?
「トップシークレット タイランド」が手掛けたチューニングマシンがメーカーブースに「公認出展」!?

「ハイラックス」を売るトヨタ、「D-MAX」を売るいすゞ、そして「トライトン」を売る三菱など、各メーカーやここぞとばかりにカスタマイズモデルやドレスアップモデルを展示。その状況を見たことがない人にはきっと信じてもらえないと思いますが、タイのモーターショーはピックアップトラックの“大洪水”なのです。

 タイではピックアップトラックのレースも開催されているので、ときには本気のサーキット仕様のピックアップトラックにもお目にかかれることも。日本では考えられませんね。

 さて、今回紹介するいすゞD-MAXもそんな1台。このボディカラーを見るだけでわかる人にはわかるでしょう。

 黄金のボディカラー……そう、ハイパワーを極める日本のチューニングショップ「トップシークレット(TOPSECRET)」のタイ拠点「トップシークレット タイランド」が手掛けたピックアップトラックというわけ。

 あのトップシークレットがピックアップトラックを手掛けるなんて、日本では信じられない話ですが、タイではあり得るんですよこれが。

「でも、見た目だけのドレスアップでしょ……」

 そう思うかもしれませんが、ぜんぜんそうじゃない。

 エンジンは排気量3リッターの4気筒ディーゼルターボで、ノーマル状態だと最高出力190馬力・最大トルク450Nmを発揮します。

 それをインタークーラーやパイピングの交換、チタン製エキゾーストパイプの装着、そして制御プログラムの変更などで、最高出力267馬力・最大トルク585Nmまで引き上げられているのですから。

 それにしても、トップシークレットがディーゼルを手掛けるって、かなりレアではないでしょうかね。

 ボディは、トップシークレットのデモカーといえば……のゴールドにカラーリング。

 実車を見たところ、荷台の内側までゴールドになっていることから鑑みて、ラッピングではなく塗装しているようでした(ボンネットや車体側面で鏡のように反射している部分などはシート)。

 ちなみにボディカラーをゴールドにするのは、トップシークレットを率いる(そして制限速度オーバーによる検挙で世界最高速度路記録を持つ)スモーキー永田氏が認めたカスタマイズカーだけに許されるのだとか。

 ホイールはRAYSの「TE37」で、ブレーキはAP Racing製。走りに関してはショックアブソーバーやクラッチなどが強化されています。

 インテリアは、ステアリングをSARD製に交換し、運転席と助手席にはレカロ製のシートが組み込まれていますね。ただし、ロールバーの装着はなく、あくまでストリート仕様といった雰囲気です。

 それにしてもトップシークレットとピックアップトラックの組み合わせは意外過ぎます。

 でも、筆者(工藤貴宏)が一番すごいと思うのはトップシークレットが手掛けたチューニングマシンを、モーターショーで自動車メーカー正規のブースに展示してしまうノリのよさ。日本では考えられませんよね。

 きっとトヨタはトップシークレットがチューニングした「2JZエンジン」を積む「80スープラ」をジャパンモビリティショーのトヨタブースには飾らないだろうし、R34でもR35でもいいけど日産だってゴールドの「GT-R」はブースに置かないでしょう。

 いや、もしかするとワンチャン「東京オートサロン」ではあり得たりするんですかね。

 日本では考えにくい、自動車メーカーのブースに社外のチューニングカーを展示なんてことをすでにやっているタイって、なんと自由なのでしょうか。さすが微笑みの国。

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Writer: 工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに寄稿している。執筆で心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車はマツダ CX-60/ホンダ S660。

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