セルフ給油でうっかりやってる“満タン後”の「ちょい足し給油」なぜNGなの? 意外と知らない「ガソリンスタンド」での“アウトな行為”って?

セルフ式ガソリンで満タン後に「ちょい足し給油」を行う行為には、思わぬ事故を招く危険が潜んでいます。自分で給油する際に守るべきルールとはどのようなものなのでしょうか。

「ちょい足し給油」なぜNGなの?

 セルフ式ガソリンスタンド(GS)を利用する際は、ドライバー自ら燃料を扱うため、安全に関する厳格なルールを守る必要があります。

 一体どのようなことに気を配るべきなのでしょうか。

 まず、給油作業中にスマートフォンなどの電子機器を使用することは控えなければなりません。これは、操作に集中して注意力が散漫になると、燃料の吹きこぼれを招く危険があるためです。

 また、エンジンの熱や火花が引火の原因となることを防ぐため、必ずエンジンを停止させてから給油を開始してください。

 ガソリンは非常に引火しやすい物質ですから、給油前には必ず「静電気除去シート」に触れ、体に溜まった静電気を逃がすことも重要です。当然ながら、タバコやライターといった火気の使用は一切禁止されています。

セルフ式ガソリンスタンドで「アウトな行為」とは?(画像:PhotoAC)
セルフ式ガソリンスタンドで「アウトな行為」とは?(画像:PhotoAC)

 給油の際、ノズルのレバーから手を離して放置する行為も極めて危険です。セルフ式GSにおける給油の流量は毎分30リッターから35リッターに設定されており、1秒あたりに換算すると約0.58リッターに達します。

 これは500mlのペットボトルがわずか1秒で満たされるほどの勢いであり、手を離した瞬間にノズルが外れて燃料が飛散する恐れがあります。

 特に注意が必要なのが、自動で給油が止まった後の「継ぎ足し給油」です。セルフ式では、吹きこぼれや引火のリスクを最小限に抑えるため、オートストップ作動後の追加給油は行わないよう周知されています。

 一方で、スタッフが対応するフルサービスGSでは、給油口のギリギリまで継ぎ足しを行う光景が見られます。この背景には、有資格者による管理体制の違いがあります。

 GSの運営には「危険物取扱者・乙種第4類」の免状を持つ管理者が必要であり、フルサービスではその管理・監督のもとでスタッフが作業を行うため、要望に応じた細かな給油が可能となっています。

 しかし、セルフ式では利用者が管理者の直接的な指揮から外れて作業することになるため、安全を最優先して継ぎ足しは制限されているのです。

 もしフルサービスで満タンを希望する場合でも、吹きこぼれのリスクに備えて事前にスタッフへ確認しておくのが望ましいでしょう。

 万が一、燃料が吹きこぼれてしまった場合には、速やかな対処が求められます。

 セルフ式GSの給油レーン付近には、清掃用のウエスや水が用意されていることが多いです。まずはウエスで丁寧に拭き取ることが基本ですが、もし前の利用者が使用して燃料が染み込んでいる場合は、ボディを傷めないようスタッフに新しいものへの交換を依頼してください。

 また、付着した燃料を水で洗い流すことも、塗装へのダメージを防ぐために有効な方法です。常に危険物を扱っているという自覚を持ち、ルールに則った安全な給油を心がけることが大切です。

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Writer: くるまのニュース編集部

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