「これでいいのだ!!」とうなずいてしまう総合力の高さ だから長生きスズキ『アドレス125』
スズキ「アドレス125/フラットシート仕様」は、リーズナブルに乗り出すことができる原付2種クラスです。
活気付く原2クラス市場、充実した新たなライフスタイルへの誘い
オートマチック(AT)小型限定普通二輪免許(排気量125cc以下)の教習にかかる日数が、最短3日から2日に短縮されるなど、いま原付2種クラスが活気づいています。クルマと同じ制限速度で走れ、原付1種(50cc)のように交差点で2段階右折しなくてもいいですし、任意保険はファミリーバイク特約でOKなど、原2ライフの素晴らしさがバイクメーカーのホームページでもアピールされ、興味を持つ人も少なくないかもしれません。
ラインナップを調べてみても、原2AT免許で乗れるモデルはホンダでは『PCX』『PCX HYBRID』『スーパーカブC125』『リード125』『デュオ110』『クロスカブ110』『スーパーカブ110』『スーパーカブ110プロ』『ベンリィ110』『ベンリィ110プロ』と10機種もあり、ヤマハには『トリシティ125』『NMAX』『BW’S』『シグナスX SR』『アクシスZ』と5機種、スズキにも『スウィッシュ リミテッド』『スウィッシュ』『アドレス125』『アドレス125フラットシート仕様』『アドレス110』の5機種が用意されています。
これはけっこうスゴイ数です。かつて人気だった400ccクラスと比較してしまうと、ホンダだと3機種、ヤマハは320ccの2機種だけ、スズキにいたってはなんと『バーグマン400 ABS』のみで、いかにメーカーがいま原2クラスへ力を入れているかがよくわかります。
とはいえ、車体価格は昔にくらべジワジワ上がってきた印象で、ほとんどが30万円超え。たしかに経済性に優れ手軽に乗れるクラスですが、新車を購入しようとなれば決して安い買い物ではなくなってしまいます。
そこで「とにかくリーズナブルに原2ライフを始めたい!」となったとき、絞り込まれてくるのがスズキ『アドレス125』(消費税抜き20万5000円)および『アドレス125フラットシート仕様』(消費税抜き21万円)です。
上限の125ccでありながら、なんたって安い。お値段で対抗できそうなのは、ヤマハ『アクシスZ』(消費税抜き22万5000円)が唯一といったところで、『スズキ アドレス125/フラットシート仕様』が気になって仕方なくなってくるではありませんか。というわけで、実際に乗ってみることにします。
アドレス125シリーズはスズキのロングセラーモデルで、初代登場は1991年。じつは昨年フルモデルチェンジされたばかりで、2017年9月に新型が発売されました。それまでの『アドレスV125/S』は、前後10インチの足まわりで車体もこぢんまりとしたもの。新型はフロントホイールを12インチ化し、車体がひとまわり大きくなっています。
フラットシート仕様はその名のとおり、シートに段差が一切なくシート高が745→760mmに若干上がっているバリエーションモデル。シート下のトランクスペースに余裕が生まれ、その分だけ収納力を増やしているのです。
さらによく見ると、車体側面の車名グラフィックが『アドレス125』はチョット派手めで、フラットシート仕様だとシンプルといった違いがあります。足着き性を気にするか否か、グラフィックはどちらが好みか、車体価格の5000円差を含め検討するといいでしょう。