ホンダの新発想コンパクトカー「シビック」 初代は市民のためのクルマを目指した!
短命ながら初代シビックにもスポーティーモデル「1200RS」があった
国内ではキビキビ走る低価格のコンパクトカーとして国民車となりはじめ、海外では低公害省燃費で人気を得ていた初代シビックですが、1974年10月には最高出力を76psまで向上させた「1200RS」(RSは『ロードセーリング』の略称)が発売されました。
前輪駆動の癖に慣れてしまえば、約700kgの軽量コンパクトなボディと合わせ、スポーティなハンドリングのクルマに仕上がっていました。しかし、1200RSは全シリーズCVCCエンジン化が行われた1975年8月までの1年に満たない短い期間しか販売されませんでした。現存する車両はとても希少な存在です。
スポーティーモデルの1200RSを発売した翌月の11月には、商用ライトバンモデル「シビックバン」(5ドア)も追加され、国内のコンパクトカーに対するニーズの多様化にも対応しました。