「ペダル踏み間違い」は駐車場がダントツ! 自動車メーカーの対策とは
ペダル踏み間違いの対策や正しい運転姿勢とは
ペダル踏み間違いの要因や発生場所に関する問題に対して、自動車メーカーはどのような対策をとっているのでしょうか。
現在、国内自動車メーカーのほとんどが「セーフティ・サポートカーS(以下:サポカーS)」対象車をラインナップしています。「サポカーS」とは、高齢ドライバーの交通事故防止対策の一環として『自動ブレーキ』や『ペダル踏み間違い時加速抑制装置』などを搭載したクルマの総称です。
コンパクトカーからハイエンドモデルまで「サポカーS」を対象にし、『ドライビングポジション』の講習会なども実施しているマツダ株式会社にペダル踏み間違いの対策などを伺いました。
――「ペダル踏み間違い」問題に対してどのような対策をされているのでしょうか。
現在、マツダの先進安全技術『SCBS(スマート・シティ・ブレーキ・サポート)』を装着したAT車には、『AT誤発進抑制制御[前進時]』という機能が備わっています。これは、前方に障害物がある(と検知した)場合にアクセルを踏み込んでも、エンジン出力の抑制や運転手に対して警報するなどで、衝突軽減を図っています。
例えば、ペダルの踏み間違えでブレーキと勘違いしてアクセルを踏んだ場合でも、この制御が働けば衝突被害を防止軽減できる場合があります。
――先進安全技術以外での対策方法はありますか。
マツダは『人間中心』を根本としたクルマ開発をしており、設計の核となるコクピットも人が理想的な姿勢で座り、運転できる状態を目指して開発しています。また、足元に並ぶ各ペダルも、シートに座ったドライバーの足が自然に伸びた先にある場所に配置しています。
踏み間違いの原因の一つとして、踏み込み時に足の位置がズレて、自分の感覚と実際の位置が異なることが、交通事故分析センターのレポートにも記載されていますが、その要因である高齢化による股関節の稼働角低下や、駐停車プロセスにおける姿勢の変化などで、つま先が自分の位置感覚・想定とは違う方向・場所に伸びているということも考えられます。
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「サポカー」制度を推進している経済産業省や国内自動車メーカー、日本自動車連盟(JAF)は全国のディーラーや商業施設などで自動ブレーキなどの体験試乗会を実施しています。
高齢ドライバーをはじめ、交通事故を減らす意味でも正しい運転姿勢や先進技術を理解することが重要です。
出典:公益財団法人交通事故総合分析センター(イタルダインフォ124)
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