ミニ 5ドア クーパー Dを様々なシーンで実燃費を計測! 日本で人気「MINI」の実力は
高速道ではACC使用で燃費が2割向上
最後の高速道路(ACC使用)は、御殿場ICから用賀出口までの83.1kmで計測した数値です。厚木出口手前の約5km、横浜町田の先から東京料金所まで約20kmが断続的に渋滞し、車速がメーター読みで22km以下になるとACCがキャンセルされてしまうような状況でしたが、極力ACCを使用して走行しました。設定速度は速度制限に合わせて80~100km/hとしました。
渋滞のため、平均速度が57.8km/hと伸びなかったにもかかわらず、23.5km/LとACCを使用しなかった往路から2割近く伸びたのは、御殿場ICが標高約450mと高く、用賀出口(標高約35m)まで、トータルで400m以上下ってきた事も理由に挙げられますが、往路よりも平均速度が4km/h程高い点も大きく寄与していると考えられます。というのは、厚木の手前で渋滞につかまるまで、80km/hでクルージングしている間は、オンボード・コンピューターの数値が30km/hを下回らなかったからです。
長距離を移動する際に、高速道路はACCを使用して走行し、渋滞にほとんど遭わなければ、JC08モードを上回る数値をたたき出しても全く不思議ではありません。使用条件しだいでは、街乗りを含めても実燃費がJC08モード燃費と大きく乖離しない場合もありそうです。ただし、交通量が多く、頻繁にストップ&ゴーをする必要がある都市部の市街地走行では、JC08モード燃費から3から4割の落ち込みは覚悟する必要がありそうです。
MINI5ドア・クーパー Dは、燃料がガソリンより低価格な軽油ということもあり、経済性はガソリン車より明らかに優れています。新しい7速DCTが採用されていれば、さらに優秀な燃費性能を手に入れていたかもしれませんが、6速ATの新型も侮れない実力を備えていると言えるでしょう。
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