ダイハツの「”観音開き”ワゴン」! 660cc「直3」&3.4m級「ちいさなボディ」採用! 大開口×グルグルシート搭載の「ヒナタ」とは

ダイハツがかつて公開した、開放的な「観音開きドア」を持つコンセプトカー「HINATA」。大ヒット車「ムーヴ キャンバス」の“原点”とも噂されるこのモデルは、いったいどのようなクルマだったのでしょうか。

観音開きドアがスゴい!

 世界中の自動車メーカーが競うモーターショーの会場には、数多くのコンセプトカーが並びます。近い将来の市販化を見据えた現実的なモデルから、未来のモビリティを提案する実験的なモデルまでその姿は様々です。

 しかし、華々しくデビューを飾りながら、市販化されることなく姿を消していったモデルも少なくありません。今回は、そんな記憶に残る「幻のクルマ」の中から、ダイハツが約10年前に提案したユニークな軽自動車「HINATA(ヒナタ)」を振り返ります。

 ヒナタが世界初公開されたのは、2015年10月に開催された「第44回東京モーターショー2015」でした。ダイハツは同年10月6日に出展概要を公表し、実際の会期に合わせて実車を披露。その斬新なスタイルは多くのファンの注目を集めました。

 コンセプトは「新しいナチュラル・リラックスのカタチ」です。クルマを単なる移動手段ではなく、そこにあるだけで心が和む場所と捉え「車内にいながら芝生の上にベンチを置いているような雰囲気」をテーマに開発が進められました。

 主なターゲットは、丁寧な暮らしや、家族・友人との時間を大切にする女性層やファミリー層でした。

 エクステリアは全体的に角を落とした丸みのあるスクエアフォルムを採用し、親しみやすさとスポーティさを両立した表情が特徴的でした。

 ボディカラーは「こもれびライトグリーン」と「やわらかアイボリー」の2トーンで、自然な温かみを表現。インテリアもリビングルームを強く意識し、フロアやインパネには木目調素材、シートにはソファーのようなファブリックを採用していました。

カクカクなボディもイイ!
カクカクなボディもイイ!

 ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1670mm。同社のスーパーハイトワゴン「タント」よりは低く、「ムーヴ」に近い設定です。

 パワートレインは660cc直列3気筒エンジンにCVT、駆動方式はFFとされましたが、詳細なスペックは未公表でした。

 ヒナタ最大の特徴であり、来場者を驚かせたのが「両側観音開きドア」です。センターピラー(Bピラー)をなくし、ドアを観音開きにすることで、圧倒的な開放感と乗降性を実現。ピラーレス構造でも安全性を確保する高剛性ボディが検討されていました。

 このドア構造によって真価を発揮するのが、多彩なシートアレンジです。助手席と後席は回転・スライドが可能で対面座りもこなします。

 中でもユニークなのが、シートを外側に向けて回転させることで、景色を楽しみながらくつろげる「縁側モード」でした。

 非常に魅力的な提案でしたが、残念ながらヒナタがそのまま市販化されることはありませんでした。公式な理由は明かされておらず、真相は不明です。

 しかし、そのDNAは確実に受け継がれました。

 丸みを帯びた造形や淡色系の2トーン配色は、後に登場した「ムーヴ キャンバス」のデザインイメージにつながるものとしてSNSなどでも言及されています。ヒナタの思想は、形を変えて今も私たちのカーライフを彩っているのです。

【画像】超カッコイイ! これがダイハツの「”観音開き”ワゴン」です! 画像で見る(66枚)

【買取査定】ダイハツ車が高く売れる!?(外部リンク)

画像ギャラリー

Writer: 佐藤 亨

自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。

【中古車】がお得!? 新車不足で人気沸騰

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

【2025年最新】自動車保険満足度ランキング

【月々6千円~】新車のタフトに乗れちゃう!(外部リンク)

最新記事

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー