若者に大人気! バブル絶頂期に登場した5代目「シルビア」 デートカーでも走りはホット!

プロジェクターヘッドライトを装備

 5代目「シルビア」のデザインの特徴はフロントにありました。当時ではまだ珍しかった『プロジェクターヘッドライト』の採用が、デザインに大きな影響を与えています。プロジェクターヘッドライトとは、投影機のように投影レンズで正面を照らすヘッドライトで、点灯部分の面積が小さく、フロントマスクのデザイン自由度は飛躍的にアップしました。

 また、当時のものはレンズのプリズム効果もあり、正面から見たときのライトの色が角度によって変化するなど、新しさが感じられる装備となっていました。

 こうして、中身もデザインも大きく進化した「シルビア」は、好調なセールスを記録しました。背景には、当時『シーマ現象』に代表されるほど、日産ブランドが注目されていたこともあります。

姉妹車180SXの登場

 5代目「シルビア」の姉妹車として、「180SX(ワンエイティエスエックス)」が登場します。3代目や4代目「シルビア」の姉妹車「ガゼール」は、シルビアとの差はほとんどありませんでしたが、「180SX」はハッチバックスタイル(シルビアは2ドアクーペ)でフロントはリトラクタブルヘッドライトという、シルビアとはまったく別もののクルマに仕立てられました。

姉妹車として登場した「180SX(ワンエイティエスエックス)」

 見た目はまったく違うクルマだった「シルビア」と「180SX」ですが、パーツの互換性がメカニズムだけでなく外装パーツにいたるまで高く、「180SX」のフロントにシルビアのフロントを移植した「シルエイティ」といったクルマも話題になりました。

 日本の道にちょうどいい大きさのスポーティなFR車である5代目「シルビア」は、現在も中古車市場で人気を集めています。豊富なチューニングパーツ、カスタムパーツもあって、いまなお「走り屋」からは、いち目置かれています。かつての「デートカー」も時代が移り変わって、「走り屋」御用達のクルマへと昇華した、ユニークな経歴の一台です。

【了】

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