「軽の方が高い」逆転現象も!? 軽自動車とコンパクトカーどっちが“正解”? お金の損得だけじゃない「選び方」のポイントとは

軽自動車にするか、コンパクトカーにするか。維持費の安さや取り回しの良さが光る軽に対し、5人乗車や高速走行の余裕で勝るコンパクトカー。近年は軽の質感向上も著しく、境界線は曖昧になっています。結局どちらが「買い」なのか、コストや利便性、ライフスタイルを元に比較します。

“トータル”で考えたいライフスタイルに合った1台

 セカンドカーニーズはもちろん、駐車場や自宅周辺の道路が狭いなどの事情で、軽自動車かAセグメントにするか、Bセグメント級までのコンパクトカー(登録車)を選ぶかで迷う人は少なくないでしょう。あるいは、その中でもより小さなサイズがマストというケースもあるかもしれません。

 都内などの都市部では、駐車場事情などから所有できるのは1台までで、その際は、イニシャルコストやランニングコストなどの「損か得か」ではなく、見栄なども含めて、軽自動車ではなくコンパクトカーを所有したいというニーズも多いと言えます。

 軽自動車は、全長3400mm×全幅1480mm×全高2000m以下というサイズ、660cc以下というエンジン排気量の規格があり、ガラパゴス化されたと指摘されることもあります。

 一方で軽自動車は、限られたサイズをカバーするパッケージング(主にハイトワゴン化などの背高系)、ターボやハイブリッドなどパワーユニット、トランスミッションの進化により、ハンデを感じさせない進化を遂げてきました。

 一例をあげると、登録車も含めて現在、最も売れているホンダ「N-BOX」は、コンパクトカーの上級グレード並あるいは超える価格ではあるものの、広い室内と荷室を備え、内外装の質感やNAエンジンでも必要十分な動力性能を感じさせると共に、最新の先進安全装備も備えています。

 N-BOXなどを指名する人は、軽自動車ならではの維持費などの利点はもちろん抑えつつも、コンパクトカーを超える車両価格を支払う価値があると判断していることになります。

ホンダ「N-BOX」
ホンダ「N-BOX」

 まずは、自身の使い方にマッチしているのかが最大のポイントになりそうです。

 大前提として、軽はたとえスーパーハイトワゴンであっても定員は4名まで。一般的に定員を5人とするコンパクトカーとは大きく異なります。5人以上乗ることがあるのなら、軽は選択肢から消えます。

 ライフスタイルや家族構成で考えることも大切です。

 子どもが2人いるファミリーであれば、リヤ両側スライドドアを備えたモデル、たとえば軽スーパーハイトワゴンやダイハツの新型「ムーヴ」などの軽ハイトワゴン、登録車ではスズキ「ソリオ」やダイハツ「トール」/トヨタ「ルーミー」などのAセグメント級ハイトワゴンが向いているかもしれません。

 こうしたファミリー層でも時々、祖父や祖母、知人などを乗せるのであれば、3列シートを備えるホンダ「フリード」やトヨタ「シエンタ」というBセグメント級ハイトワゴンが最適。

トヨタ「シエンタ」
トヨタ「シエンタ」

 車中泊を伴うアウトドア派であれば、軽スーパーハイトワゴンや登録車のハイトワゴンのほか、ダイハツ「ハイゼットカーゴ」や「アトレー」などの軽バン、軽ベースの軽キャンパーという手もあります。

 一方、セカンドカーやサードカーとして1人で乗る機会が多いのであれば、イニシャルとランニングの両コストを抑えられる軽自動車で、スズキ「アルト」のような軽のエントリーモデルでも十分ではないでしょうか。

 お金の損得だけで選ぶのなら、自動車税(軽自動車税)、重量税を抑えられる軽自動車が有利なのは間違いありません。

 軽自動車税は1万800円、1.0〜1.5リッターのコンパクトカーは、自動車税が年間3万500円(1.0リッター以下は2万5000円)。重量税(2年)は、軽自動車が6600円、コンパクトカーは2万4600円と差が大きくなります。

 そのほか、車検費用も軽自動車は約6万〜9万円、登録車の約8万〜12万円と差があります。高速道路料金も軽自動車の方が安くなっています。

 居住性や積載性などでは、軽スーパーハイトワゴンとフリード、シエンタの2列仕様で比較すると、当然ながら総合力ではサイズの大きな登録車に軍配が上がる一方で、とにかく狭い住宅街や駐車場などでは、軽自動車の方が機動力に優れます。

 燃費も含めた走りはどうでしょうか。とにかく燃費最重視であれば、スズキ「アルト」などの軽エントリーモデルを選択する手もあるでしょう。

 上質感を重視するのなら登録車となりそうですが、最近の軽自動車は、N-BOXのようにコンパクトカーを凌駕する動的質感を備えているモデルもあり、一概にコンパクトカーが上とは言えなくなっています。

 高速道路でのパワーなども考慮するのなら、660ccのNAエンジンを積む軽スーパーハイトワゴンよりも1.5リッターを積む登録車の方が余力があるのは間違いありません。操縦安定性などもトレッドが広く、全高を抑えている登録車が一般的には有利といえます。

※ ※ ※

 このように軽とコンパクトカーにはそれぞれの特長があるので、ライフスタイルや使い方に応じて選ぶのが一番です。

 一般論でいえば、4人までしか乗らない、イニシャルコスト、ランニングコストを抑えたいのであれば軽自動車。5人以上乗る機会が多く、高速道路も含めたロングドライブの機会も多いのならコンパクトカーが向いていると言えます。

【画像】超カッコイイ! これがホンダ新「N-BOX」です!(20枚)

【複数社比較】愛車の最高額を見る(外部リンク)

画像ギャラリー

Writer: 塚田 勝弘

中古車の広告代理店に数ヵ月勤務した後、自動車雑誌2誌の編集者、モノ系雑誌の編集者を経て、新車やカー用品などのフリーライター/フリーエディターに。軽自動車からミニバン、キャンピングカーまで試乗記や使い勝手などを執筆。現在は最終生産期のマツダ・デミオのMTに乗る。

【中古車】がお得!? 新車不足で人気沸騰

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

【2025年最新】自動車保険満足度ランキング

【月々8千円!?】新車ハスラーに乗れちゃう!(外部リンク)

最新記事

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー