最近よく見る「謎のナンバー」「品川30A」“A”って何? 2026年度中にはバイクも対象に!? “アルファベット入り”の理由は? 好きな文字は選べない? 導入から8年経て新展開
公道を走るクルマの「顔」とも言えるナンバープレート。最近、その右上に記された3桁の番号に「A」や「P」といったアルファベットが混ざっている車両を見かける機会が増えてきました。2018年の導入から8年、当初は「謎の英字」と注目されたこの仕組みは、現在さらなる進化の時を迎えています。
「数字の枯渇」を解消するための切り札! さらなる展開も
日本のナンバープレートは、登録自治体を示す「地名」、車両の種別を表す「分類番号」、用途を示す「ひらがな」、そしてメインとなる「一連指定番号(最大4桁)」で構成されています。
このうち、右上の「分類番号」にアルファベットが導入された背景には、1999年から始まった「希望ナンバー制度」の圧倒的な普及がありました。
「・・・1」や「8888」、縁起が良いとされる「358」など、特定の数字に人気が集中した結果、従来の数字3桁の組み合わせが各地で底をつき始めました。
日本のナンバープレートは、原則として一度発行されたナンバーの組み合わせは車両識別上の理由から再利用されないルールになっているため、人気の番号となると、ひらがなと分類番号が進み、やがて使い切ってしまうことになります。
この深刻な「数字の枯渇」を解消するための切り札として、2018年1月からアルファベットの導入が開始されたのです。

●「30A」から「3A1」へ、進むアルファベット化
使用されるアルファベットは、視認性を考慮して「A、C、F、H、K、L、M、P、X、Y」の10種類に限定されています。例えば「O(オー)」は数字の「0(ゼロ)」と見間違える可能性があるため、混同を避ける目的で除外されています。
導入開始から8年が経過した2026年現在、主要都市の地名に「30A」といった末尾英字を組み合わせる様式は、もはや珍しくない光景となりました。
さらに現在、横浜や名古屋といった特に登録台数の多い“激戦区”では、次なるフェーズへの移行が現実味を帯びています。
国土交通省の規定では、末尾の英字を使い果たした場合、次は「3A1」のように分類番号の2文字目を英字にし、最終的には「3AA」のように2箇所を英字にする運用が定められています。
とある運輸局関係者は「特定の人気番号については、すでに次のステップへの準備を整えている」と語っており、より複雑な英字の組み合わせのナンバープレートが路上に登場するのも時間の問題です。
●バイクにも希望ナンバー制度導入で、「英字ナンバー」が登場
そして、ナンバープレートを取り巻く環境は大きな転換点を迎えます。
これまで四輪車(登録車・軽自動車)に限られていた希望ナンバー制度が、いよいよ126cc以上の二輪車(バイク)にも導入されることになりました(2026年度中を予定)。これは長年、バイクユーザーから寄せられていた強い要望に応えた形です。
バイクのナンバープレートは四輪車に比べて表示スペースが限られていますが、この新制度の開始に合わせて、バイク特有の分類番号にもアルファベットを活用した新様式が採用される予定です。
これにより、クルマだけでなくバイクの世界でも「アルファベット入りナンバー」が一般化することになります。
国土交通省の有識者検討会では「二輪車の魅力を高める施策として、円滑な払い出しを進めたい」との方針が示されており、ライダーの間でも期待が高まっています。
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こうした変化の一方で、ユーザーが自分のイニシャルを自由に選べないというルールに変わりはありません。分類番号はあくまで行政側が管理のために付与するものであり、希望ナンバー制度の対象は下4桁の「一連指定番号」に限られているからです。
人気の番号を申し込んだ際に、どのアルファベットが割り当てられるかは一種の「運次第」です。自分の名前にちなんだ文字や、お気に入りのアルファベットが記されたナンバープレートを手にした時の喜びは、現代のカーライフにおけるささやかかつ新たな楽しみと言えるかもしれません。
Writer: くるまのニュース編集部
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