販売好調! ホンダ渾身の作「Nバン」使い勝手を徹底検証
ワクワクするユーティリティの多彩さ、ホンダのおもてなしも随所に
室内にももちろん匠の技が光ります。その最たる例が助手席も後席もフラットに収納できるダイブダウン機構で、必要に応じて空間をアレンジできるところがN-VAN最大のポイントと言えるでしょう。
方法も極めて簡単です。リアシート側はピローを取り外し、その横に備わるオレンジ色のベルトを引っ張れば即収納が可能。助手席側もほぼ同様で、ヘッドレストを外してからシートバックを倒し、次にシート全体をたたむように低くするだけ。特別な力もコツも必要ありません。
取り外したピローとヘッドレストはどうすればいいのか? またまた鋭い指摘ですが、もちろん抜かりはなく、ちゃんと専用の収納スペースが用意されています。そのため、置き場所に困ったり運転中に転がる心配もなし。ホンダ流のおもてなしが随所に散りばめられています。
さて、そんなこんなで開くところは全部開き、倒せるところは全部倒せば広大な空間が完成します。中でも注目は助手席の足元スペースからテールゲートまでの長さで、最大2635mmを確保。脚立やコンパネなどの長尺物が難なく収納できることはもちろん、コーヒーショップなどの移動店舗として活用するのもアリ。2名なら車中泊も余裕です。
「僕らが作ったのはクルマですが、これは同時に“素の箱”でもあります。モノよりコトと言いますか、どのように使うかはお客様次第。N-VANを通して生活や趣味をどんどん創造して頂きたいですね」とデザインを担当された本田技術研究所の山口真生さんは言います。
実際ウェブやカタログにはさまざまなアイデアが掲載され、ユーティリティを広げるアクセサリーも豊富にラインナップ。眺めているだけでワクワクしてくるのでぜひ一度ご覧になってください。