唯一無二のターボ&クーペが登場 2代目「ロードスター」はパワーと美しさを手中に収めた

ロードスター初のターボとクーペが誕生

 2代目「ロードスター」は時代に即した販売方法も実験的に導入しました。2001年2月には、インターネット上でインテリアの素材や配色などオーダーできる『ウェブチューンドロードスター』を展開します。

受注生産で登場したマツダ「ロードスター クーペ」

 同年5月には、マツダのスポーツブランドである『マツダスピード』製のエキゾーストシステムと車高調整式サスペンション、専用ボディーカラーにエアロパーツを装備した限定車『マツダスピード ロードスター』を発売。走りの質を高めたモデルに仕立て上げられました。

 そして、2代目「ロードスター」最大のトピックスとなる2台の特別なロードスターが誕生します。

 まず、2003年10月から完全受注生産でクーペボディに改造されたモデル「ロードスター クーペ」を発売。このモデルは元々オープン用に作られたシャシに、手作業で屋根部分を溶接。重量増を抑えつつ剛性も高めたクローズドボディとなっていました。

 全体のフォルムは曲線を活かし、流麗で美しく仕上げられ、エクステリアの違いから3タイプのグレードが用意されました。

 さらに、2004年2月には、172PSの最高出力を発生する1.8リッター・ターボエンジンを搭載した「ロードスター ターボ」が登場。歴代ロードスターでターボチャージャーを搭載した唯一のモデルです。

 ターボ化によって出力は160PSから172PSと12PSアップ、トルクは17.3kg-mから21.3kg-mと4kg-mのアップと、決して大幅なパワーアップではありませんでしたが、低速からトルクを発生させるセッティングで、気持ちの良いアクセルレスポンスを重視しています。

 2005年5月には、ギネスブックに世界一生産された『2人乗り小型オープンスポーツカー』として認定されるという金字塔を打ち立てました。

 2代目「ロードスター」は、初代「ロードスター」のコンセプトやニーズを上手に受け継ぎ、世界中のロードスターファンを魅了するモデルとなりました。

【了】

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