スカイラインの心臓が移植された3代目「シルビア」登場! 日本初のハイテク装備も

RSの登場とモータースポーツでの活躍

 エンジンは、当初は4気筒の1.8リッターと2.0リッターのZ18型、Z20型を搭載。しかし、1980年代初頭は各メーカー間でパワー競争が始まりつつありました。

 特にターボは手軽にパワーアップできるアイテムとして採用されはじめた経緯もあり、シルビアもマイナーチェンジでターボ付きの1.8リッターエンジンが搭載されます。

 そして、1982年に最強のシルビアとして、「スカイライン RS」に搭載されていた4気筒2.0リッターDOHCエンジン、FJ20型を搭載したグレード「シルビア RS」を追加しています。

ラリー専用に開発された「240 RS」

 高性能エンジンを搭載した3代目「シルビア」は、モータースポーツへのチャレンジも積極的に進められました。

 まず、ラリーではS110型シルビアをベースに2.4リッターエンジンを搭載し、オーバーフェンダーやエアロパーツが装着された「240RS」を投入。「240RS」は日本でも一般に少数販売され、いまでもイベントなどで見ることができます。

 さらに、国内で行なわれていた「シルエットフォーミュラ」レースでは、巨大なスポイラーを装着した迫力あるエクステリアに、570馬力以上を絞り出すエンジンを搭載し、マフラーから炎を吐きながら走る姿でファンを魅了していました。

 モータースポーツへの参戦で「高性能」を若者へアピールし、“シルビア=スポーティなスペシャルティカー”というイメージが定着しました。

【了】

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