「この時代に出すの凄すぎ…」 V8サウンドが轟く! 新型「GR GT・GR GT3」登場に期待! 「LFA後継」にも期待! 細部の特徴は?
2025年12月に世界初公開された「GR GT」「GR GT3」および「Lexus LFA Concept」。東京オートサロンでは「GR GT」「GR GT3」が世界初走行を披露しました。今回は、その後開催されたプロトタイプ撮影会での様子も交えて、改めて今わかっている3台の特徴を解説します。
「GR GT」「GR GT3」および「Lexus LFA Concept」とは
TOYOTA GAZOO Racing(今後はGAZOO Racing)とLEXUSは、次世代のフラッグシップスポーツカー「GR GT」「GR GT3」および「Lexus LFA Concept」の3台を2025年12月に世界初公開しました。
その後、2026年1月の東京オートサロンではGR GT/GR GT3が世界初走行。そして今回は、改めてGR GT/GR GT3およびLexus LFA Conceptを細かく見る機会がありました。
2025年12月5日にその存在が世界初公開された「GR GT」「GR GT3」と「Lexus LFA Concept」。
これらはかつての「トヨタ 2000GT」や「Lexus LFA」に続くフラッグシップの系譜であり、ベテランから若手へ技術を伝承する「トヨタの式年遷宮」を具現化するモデル群です。

◆1. GR GT:650馬力超の「公道を走るレーシングカー」
GRの新たなフラッグシップ「GR GT」は、「公道を走るレーシングカー」をコンセプトに掲げたモデルです。
心臓部には新開発の4.0L V8ツインターボエンジンを搭載し、トランスアクスル内蔵の1モーターハイブリッドシステムを組み合わせています。
システム最高出力は650ps以上、最大トルクは850Nm以上(開発目標値)に達し、新開発の8速オートマチックがそのパワーを路面へ伝えます。
ボディサイズは全長4820mm×全幅2000mm×全高1195mm。トヨタ初採用となる「オールアルミニウム骨格」をベースに、カーボンや樹脂を適材適所に配置することで、車両重量は1750kg以下に抑えられています。
エクステリアデザインは、まず空力性能の理想像を定めてから造形を検討する「逆転の手法」が採られました。フロントの大型エアインテークやボンネットのアウトレット、水平基調のLEDテールランプと大型ディフューザーなど、機能美を追求した形状となっています 。
インテリアは赤を基調とし、ドライバーを深く包み込むバケットシートを採用しています。センターコンソールには走行モード切り替えやエンジンスターターなどの物理スイッチが整然と並び、視認性を高めたデジタルメーターとともに「ドライバーファースト」を体現するコックピットを作り上げています 。
なお今回の撮影会では、改めてGR GTが放つ排気音のキャラクターが鮮明に確認できました。
エンジン始動直後のアイドリング状態では、腹に響くような野太い重低音が響き、大排気量エンジン特有の脈動感が伝わってきます。
アクセルを軽く煽ると、回転計の針は鋭く跳ね上がり、4.0L V8ツインターボならではの乾いた咆哮が轟きます。
特筆すべきは、アクセルオフ時の演出です。回転数が落ちていく過程で、マフラーから「バリバリ」と弾けるような、いわゆる「バブリング音」が断続的に発生。
リヤバンパー下部に配置された大径の左右2本出しマフラーから放たれるその音質は、非常に攻撃的で野性味にあふれていました。

◆2. GR GT3:勝利のために生まれた「戦闘機」
GR GT3は、GR GTをベースにFIA GT3規格に準拠して開発された、カスタマーモータースポーツ向けのレーシングカーです。
プロドライバーだけでなく、ジェントルマンドライバーも含めた「レースで勝ちたいと願うすべてのカスタマー」のために開発されました。パワートレーンはGR GTと同様の4.0L V8ツインターボを搭載し、駆動方式はFR(後輪駆動)を採用しています。
ボディサイズは全長4785mm×全幅2050mmと、ベース車に比べて全長は短く、全幅はワイドな設定です。
外観はマットブラックの塗装に包まれ、大型GTウイング、カナード、ボンネットルーバー、黄色いフォグランプなど、実戦的な空力デバイスと装備で武装されています。
足元にはセンターロック式ホイールとレーシングスリックタイヤ、ブレンボ製ブレーキキャリパーが収まります 。
室内はロールケージが張り巡らされ、内装パネルは極限まで簡素化。ステアリングは多数のスイッチが配されたレース専用のバタフライ型へ換装され、センターコンソールにはキルスイッチやブレーキバランス調整機能が集約されるなど、まさに「戦うためのコクピット」となっています。
◆轟くV8サウンド! オートサロンでの世界初走行
2026年1月10日、東京オートサロンの屋外会場にて、これら2台による世界初走行が披露されました。
会場には低く構えたシルエットから放たれるV8サウンドが響き渡り、詰めかけたファンを魅了しました。
最初にコースインしたのは、豊田大輔選手がステアリングを握る「GR GT」です。アクセルを抜くたびに「バブリング」と呼ばれる独特の破裂音が鳴り響き、開発ドライバーの片岡龍也選手らが見守るなか、タイヤスモークを上げてリヤを流すアグレッシブな走りを披露しました。
続いて登場した石浦宏明選手が駆る「GR GT3」は、レーシングスリックタイヤを装着。直線の加速区間では4.0L V8ツインターボの咆哮とともに鋭い加速を見せ、レーシングカーとしてのポテンシャルの高さを証明しました。
走行を見守ったマスタードライバーの“モリゾウ”こと豊田章男会長は、「ちゃんと名前がついて、ちゃんと形を見せてのお披露目は今日がはじめて」と語り、こだわりのエンジン音についても「『バブリング』いいよね」とコメント。また、初走行の場に海外ではなく日本の東京オートサロンを選んだことについて「日本のメーカーですから」とその想いを明かしていました。
◆3. Lexus LFA Concept:静寂と熱狂のBEVスポーツ
Lexus LFA Conceptは、GR GT/GR GT3とともに開発が進められているバッテリーEV(BEV)スポーツカーのコンセプトモデルです。
GR GTと技術的なルーツを共有し、「低重心」「軽量・高剛性骨格」「空力性能の追求」という3つの核となる要素を受け継ぎながら、BEVならではのパッケージングを追求しています。
GR GTと同じオールアルミニウム骨格を使用しつつ、全長は4690mmと短く、全幅は2040mmへと拡幅され、より凝縮感のあるプロポーションを実現。
デザインは伝説の「LFA」が持つ造形美を継承し、ノーズからリヤへと流れるようなクーペシルエットを描きます。
インテリアのテーマは「Discover Immersion(走りに没頭する)」。機能部品を運転席周りに集約し、持ち替え不要の異形ステアリングとブラインドタッチ可能なスイッチレイアウトを採用することで、ドライバーとクルマが一体となれる空間を目指しました。
◆「秘伝のタレ」は次代へ
これら3台は、単なる新型車という枠を超え、トヨタのクルマづくりの技術を次世代へつなぐ「式年遷宮」の象徴です。
内燃機関の極致を目指すGR GT、サーキットでの勝利を追求するGR GT3、そして電動化時代の走りの楽しさを提示するLexus LFA Concept。
異なるパワートレーンと目的を持ちながらも、根底に流れる「ドライバーファースト」の精神は共通しています。
とくにGR GT/GR GT3は2027年頃の発売に向け、「走る・壊す・直す」のループで鍛え上げられているこれらのモデルが、公道で、そしてサーキットでどのような走りを見せてくれるのか。今後の動向から目が離せません。

























