“10年ぶり全面刷新”の日産「最新型“エルグランド顔”SUV」がスゴイ! 唯一無二の「ターボエンジン」×9速AT搭載! 米国「ムラーノ」日本での復活はないのか
日産のプレミアムクロスオーバーSUV「ムラーノ」が、海外では10年ぶりにフルモデルチェンジを果たし販売されています。彫刻のようなデザインと豪華な内装を持つこの新型モデルは、はたしてどのようなクルマで、そしてかつて販売されていた日本市場への再導入の可能性はあるのでしょうか。
エルグランド顔なSUV?
日産「ムラーノ」は2002年に北米で誕生し、力強さと上質さを両立させたクロスオーバーSUVとして人気を広げました。
日本には2004年に導入され、都会的なデザインとゆとりある走りで存在感を放ちましたが、2代目へ進むにつれてボディが大きくなり、ガソリン中心のパワートレイン構成も相まって、燃費や取り回しを重視する国内の需要とずれが生じました。
ハイブリッドが主流になりつつあった国産ライバルが勢いを増すなか、販売は次第に苦戦し、2015年に日本での販売を終了しました。
最新の4代目は、先代までのコンセプトを踏まえつつ北米で磨かれました。外観は水平基調の厚みあるグリルと薄型ランプでまとめ、「エルグランド」を思わせる威厳のあるフロントマスクが特徴です。
伸びやかなサイドとワイドなリアで堂々としたプロポーションをつくり、上級SUVらしい存在感を強めています。室内は「スパのような聖域」を掲げ、落ち着いた色調と質感を重視。
大画面ディスプレイを核に最新のコネクテッド機能を組み合わせ、日常の移動を静かで快適な時間に変えることを意図した仕立てです。

上級グレードでは上質なレザーやシートヒーター/ベンチレーション、マッサージ機能など快適装備も用意され、音響やアンビエントライトと相まってプレミアム感を丁寧に積み上げています。
走りのクオリティも刷新され、先代のV6に代えて効率を高めたダウンサイジング・可変圧縮比システムを採用し241馬力を発生する直列4気筒2.0リッター「VCターボ」を採用。9速ATと組み合わせ、街中の扱いやすさと高速巡航の静粛性を両立させています。
2WD(前輪駆動)と四輪駆動をラインナップし、走行モードの切り替えでアクセル応答や変速、ステアリングフィールを最適化。
家族での長距離移動から日常の足まで、幅広いシーンに向けた“気負わない上質さ”を追求しています。
ボディサイズは全幅が2m級に迫る堂々たるスケールで、荷室の使い勝手や後席の居住性にも余裕が感じられます。価格帯は北米基準で中〜上級SUVのレンジに位置づけられ、装備内容に照らせば納得感のある設定です。
では、日本再導入はあるのでしょうか。
その論点は大きく二つあります。第一にボディの大きさ。全幅が2m近いサイズは、日本の立体駐車場や狭い路地・車庫事情で不利になりやすく、購入検討の初期段階で候補から外れてしまう懸念があります。
第二にパワートレイン。現状のラインナップはガソリンターボが主軸であり、ハイブリッドや電動SUVが主流になっている国内市場では選ばれにくい可能性が高いでしょう。
つまり、日本市場においては、“サイズ”と“電動化”という二つの壁が復活を阻む最大の要因となると考えられます。
しかし逆に言えば、解決策も明確です。
鍵は日産独自のe-POWERにあります。すでに国内で実績のある電動パワートレインをムラーノに組み合わせられれば、燃費・静粛性・加速性能を日本のユーザーが受け入れやすい方向へ一気に引き寄せられます。
加えて、先進安全機能やコネクテッド機能の日本仕様適合を進め、サイズ面では取り回し支援や駐車サポートを訴求するパッケージを整えれば、復活の現実味は一段と高まるでしょう。
結論として、現状のままでは導入は難しいものの、e-POWERの設定が見えた瞬間が唯一の現実的な道筋です。
公式に時期は示されていませんが、年次改良や電動ラインナップ拡充のタイミングで日本仕様が適合すれば、投入される可能性はゼロではないでしょう。
エルグランドを思わせる新しい顔つき、リラックスできる上質な室内、そして電動化という条件がそろったとき、ムラーノが再び日本の道路を走るという期待が持てます。
日産の再建が注目される中、ムラーノの日本市場復活にも注目が集まっています。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。

























































































