今なぜ「ドライブイン」が再注目される!? 24時間営業の“レトロ自販機”いまも大活躍? 昭和レトロな「ドライブイン」を巡る ~「オートパーラーシオヤ」編(千葉県)~

昭和という時代の“空気感”を色濃く残す街道沿いの「ドライブイン」は、ある種のノスタルジーや普段は見過ごしがちな大切なモノを思い出させてくれる気がします。今回は千葉県の峠道でひっそりと24時間営業を続ける「オートパーラーシオヤ」を訪れてみました。

絶滅危惧種の「レトロ自販機」がいまもひっそりと営業中

 高度経済成長期のマイカーブームとともに激増したドライブインは、現在ではその役割を「道の駅」やサービスエリアに譲り、全国で200店舗程度にまで減少しているといわれています。

 その一方、現存するドライブインは、素朴ながらも温かみのある料理や独自のサービスによって、多くのファンから根強く支持されているのです。

 千葉県成田市の丘陵エリアを走る、千葉県道79号・横芝下総線の峠道にひっそりと佇む「オートパーラーシオヤ」は、レトロ自販機の聖地として知られる“昭和のドライブイン”。

 昨今のレトロブームも相まって、知る人ぞ知る立ち寄りスポットになっている一方、時代に取り残された自販機たちは1台1台、静かにその生涯を終えています。

冬のドライブの疲れを癒してくれる「あたたかいうどん・そば」!
冬のドライブの疲れを癒してくれる「あたたかいうどん・そば」!

 そもそもオートパーラーとは何ぞやというと、昭和40年~50年代に増加したと言われる24時間営業の休憩スポットのことで、オートレストランあるいはドライバーズレストランとも呼ばれたりします。店内には無数の自販機やゲーム機などが並び、とくに当時の“最先端テクノロジー”である「軽食」の自販機は、ドライバーたちの胃袋と好奇心を満たしたそうです。

 とはいえ、時代の移り変わりとともにその役割を終え、2025年の7月には埼玉県のオートパーラー御三家、その最後の一角であった「オートパーラー上尾」が惜しまれつつも閉店しています。

 そうした背景の中、よりレアな存在になっているオートパーラーシオヤは、道路を挟んだ向かい側でガソリンスタンドを営む「塩谷石油」さんが管理しています。

 ひっそりと静まり返った闇夜の中、煌々と浮かび上がるガソリンスタンドに対し、見逃してしまいそうな「シオヤ」の淡い光が、なんだか哀愁を誘います。

 ちなみにシオヤは24時間営業ですが、ガソリンスタンドは午前8時から夜7時までの営業で、日曜定休となっています。

 引き戸を開けて店内に入ると、昭和にタイムスリップしたような感覚に包まれます。使い古されたテーブルと椅子、そしてずらりと並んだレトロな自販機が、不思議なほど安らげる空気感を作り出しているのです。

 よくよく見ると、いくつかの自販機は稼働していません。永遠の眠りについた「菓子」の自販機には、「修理不可能の為、販売中止とさせていただきます」という切ない言葉が記されていました。

 今回のお目当ては、「天ぷらそば(400円)」「天ぷらうどん(400円)」の自販機です。

 この自販機も調子がイマイチで、いつ壊れてもおかしくないという状態のため、夜間対応ができない18時から翌朝8時は「販売停止」にしているそうです。

 500円硬貨を投入して、「天ぷらそば」をプッシュすると、おもむろに調理と出来上がりまでのカウントダウンが始まりました。待つこと15秒ほど。取り出し口には、アツアツの天ぷらそばが顔を覗かせています。

 と、ここで箸が無いことに気が付き、ちょっと焦ります。

 テーブル付近をキョロキョロと見回し、ふと自販機に視線を戻すと、商品とは別の取り出し口が目に入りました。

 そっと空けてみると、ありました、ありました、割り箸と七味唐辛子の袋が。

 深呼吸で気を落ち着かせつつ、早速いただきます。

 薄味ながら出汁の効いたつゆと、染み出した天ぷらの油が、寒さで冷えた心と身体をやさしく温めてくれます。

 くにゃっとした天ぷらは具材感があり、程よい茹で加減のそばとのマッチングが最高です。

 小腹を満たすには十分だったのですが、せっかくだからともうひとつの自販機で売られる「ハンバーガー」も試してみました。

 自販機に「ハンバーガー(300円)」「チーズバーガー(300円)」と並んでいたら、チーズ嫌い以外は迷わずチーズバーガーを選ぶのではないでしょうか。

 調理時間は1分ジャスト。その間に、明治の「アクアヨーグル」も購入しておきます。

 箱越しに温かみを感じるチーズバーガーは、ゴマが多めのバンズと厚みのあるパティ、とろっとろのチーズのコラボがたまりません。バンズの端っこは、熱が伝わり切らずにカリッカリでしたが、それも御愛嬌というか“昭和の味”のひとつとして楽しめました。

 この日は夜ゴハンにはちょっと早い17時半ぐらいに訪れたのですが、先客の高校生カップルが、2人仲良くうどんをすすっていました。

 素朴で甘酸っぱいデートスポットでもあるオートパーラーシオヤは、いつまでも残ってほしい昭和の風景といえそうです。

※ ※ ※

■オートパーラーシオヤ

所在地/千葉県成田市猿山935-4

営業時間/24時間

定休日/ナシ

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Writer: のぐち まさひろ

ゴルフとサウナと愛犬のチョコをこよなく愛するライター&ディレクター。20年ほど従事したクルマ系メディアの編集者からフリーランスになり、これから何をしていこうか色々と妄想中。SAJスキー検定1級/国内A級ライセンス/サウナスパ健康アドバイザー所持。ホームコースは「南総カントリークラブ」で、オフィシャルハンデは「7.1」。

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