逆上して“バール”で脅しケガさせる事案も! いまだ無くならない「あおり運転」 厳罰化されるも最近は“増えて”いる!? あおられたらどうするのが正解?

大型トラックの運転手に対しバールを持って脅したうえ、ケガを負わせたとして三重県松阪市の男が逮捕されました。トラブルの発端は男の「あおり運転」とみられますが、あおり運転を受けた場合、どのように対処すべきなのでしょうか。

過去5年以内に「あおり運転」を経験した人は34.5%という調査結果も!

 三重県警津南警察署は2026年1月8日、大型トラックを運転していた男性をバールで脅したうえケガを負わせたとして、三重県松阪市に住む57歳の男を暴力行為等処罰に関する法律違反と傷害の疑いで逮捕しました。

 この事案は昨年11月11日の正午頃、男が津市雲出本郷町の国道23号を軽トラックで走行中、大型トラックを停車させ、バールを持って「お前何しとんじゃ」などと言いながらトラック運転手の男性を脅したものです。

 男は一度クルマに戻ったものの、被害者の男性が男のクルマをスマートフォンで撮影したところ、再びクルマから降りてきて男性のスマートフォンを取り上げ、投げ捨てました。その際、被害者の男性は右手にすり傷などのケガを負いました。

 被害者の男性によると、男から「あおり運転」を受けたため、スマートフォンで男のクルマを撮影。すると逆上した男が男性に詰め寄り、スマートフォンを投げ捨てたということです。

 男は犯行後、現場から立ち去っていましたが、警察はドライブレコーダーの映像などから男を特定し、このたびの逮捕に至りました。

 男は警察の調べに対し、「バールは持っていたが脅してないし、ケガもさせていない」と容疑を否認しています。警察は実際にあおり運転があったかどうかも含め、捜査しています。

あおり運転されたらどうするべき!?(画像はイメージ、tarousite/PIXTA)
あおり運転されたらどうするべき!?(画像はイメージ、tarousite/PIXTA)

 このように、あおり運転が発端とみられる交通トラブルは後を絶ちません。2025年5月、チューリッヒ保険会社が週1回以上運転をしている全国の18~69歳の男女2230人を対象におこなったアンケート調査では、5年以内にあおり運転をされた経験があると回答したドライバーが34.5%にのぼりました。

 具体的には、あおり運転をされた経験が「半年以内」にあると答えた人が15.2%、「半年~1年以内」が6.3%、「1年~2年以内」が5.8%、「2年~3年以内」が3.8%、「3年~5年以内」が3.4%という結果でした。

 2020年6月末には道路交通法の改正によってあおり運転(妨害運転)の罰則が強化されており、その影響もあってか、法令改正直後はあおり運転を経験した人が少なかったようです。

 しかし最近になるにつれて、あおり運転を経験する人が増加。いまだにあおり運転は横行しているといえるでしょう。

 また、どのようなあおり運転を受けたかについて調査した結果、「後方から激しく接近された」が84.3%と最も多く、次いで「左側から追い越された」の26.6%、「必要のないハイビームをされた」の25.2%、「前方を走るクルマに、不必要な急ブレーキをかけられた」の24.7%などと続きました。

 では、もしこのようなあおり運転を受けた場合、どのように対処すべきなのでしょうか。

 上記のアンケート調査では、あおり運転をされたときにドライバーがとった対処方法として「道を譲った」が51.1%で最も多い状況でした。

 この方法で解決すれば良いのですが、実際は道を譲っても執拗にクルマをつけ回すなど、あおり運転が止まらない可能性もあります。

 そのような場合はまず、高速道路のSAやPA、施設の駐車場など、交通事故に遭わない安全な場所に避難しましょう。駐車場では、できるだけ人目が多く、周囲の人に助けを求められるような場所で停車することが大切です。

 さらに相手がクルマを降りて追ってくるおそれもあるため、クルマのドアや窓をロックしたうえで、110番通報します。そして警察官が現場に到着するまでは車内に待機し、身の安全を確保すべきといえるでしょう。

 また、このような場面では冷静な対応ができず、相手のクルマの車種やナンバーなどを記録することが難しい可能性もあります。そのため事前にドライブレコーダーをクルマに設置しておくと良いでしょう。

※ ※ ※

 前出のアンケート調査では、あおり運転をされないための工夫として「車間距離をしっかりとる」「ウィンカーは早めに出す」「周囲をよく見て、相手に譲る」「急な割込みをしない」といった運転方法が挙がっています。

 あおり運転をするドライバーが悪いということは大前提として、そのキッカケを作らないための安全運転を心がけることも重要といえるでしょう。

【画像】「えっ…!」これが高速道路で「絶対やってはいけない」行為です!

【複数社比較】愛車の最高額を見る(外部リンク)

画像ギャラリー

Writer: 元警察官はる

2022年4月からウェブライターとして活動を開始。元警察官の経歴を活かし、ニュースで話題となっている交通事件や交通違反、運転免許制度に関する解説など、法律・安全分野の記事を中心に執筆しています。難しい法律や制度をやさしく伝え、読者にとって分かりやすい記事の執筆を心がけています。

【中古車】がお得!? 新車不足で人気沸騰

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

【2025年最新】自動車保険満足度ランキング

【月々8千円!?】新車ハスラーに乗れちゃう!(外部リンク)

最新記事

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー