道路管理者ブチギレ… 「自分は大丈夫」ヤメて! 夏タイヤで雪道は「危険行為」 最強寒波到来でドライバーが再確認すべきコト
気象庁は1月12日にかけ、日本海側を中心に大雪や暴風雪への警戒を呼びかけています。過去には岐阜や鳥取でノーマルタイヤ車に起因するスタックが発生し、大規模な交通障害を引き起こしました。雪道での夏用タイヤ走行が抱える物理的な危険性と、日本自動車タイヤ協会(JATMA)が示すデータについて解説します。
大雪警報と繰り返される「準備不足」 警告もドライバーの過信で立ち往生多発の現状
2026年1月11日、気象庁は「暴風雪と高波及び大雪に関する全般気象情報」の最新情報を発表しました。
急速に発達する低気圧と強い冬型の気圧配置により、12日にかけて西日本から北日本の広い範囲で大荒れの天気が予想されています。
特に北陸や東北地方の一部では、24時間で80センチ以上の降雪が見込まれるなど、交通機関への深刻な影響が懸念される状況です。
こうした気象情報が発表されるたびに、道路管理者や関係機関は冬用タイヤの装着やチェーンの携行を強く呼びかけていますが、準備不足の車両によるトラブルは後を絶ちません。なぜ同じような事故やトラブルが後を絶たないのでしょうか。
記憶に新しいところでは、2025年12月に岐阜県高山市の国道41号において、タイヤチェーン未装着の大型トレーラーがスタックし、立ち往生する事案が発生しました。
現場は特別豪雪地帯にも指定される山岳区間でありながら、当該車両はノーマルタイヤのまま走行していたことが国土交通省 中部地方整備局のSNS投稿によって明らかになり、ネット上ではその無謀な運行計画に対し厳しい批判の声が上がりました。
また、2026年の年明け早々には、鳥取県智頭町の国道53号においても、ノーマルタイヤを装着した外国製SUV(電気自動車)が走行不能となる事案が発生しています。
このケースでは、スタックしただけでなく、狭隘な道路上でUターンを試みて車線を塞ぎ、長時間の交通規制を招いたことから、「身勝手すぎる」「重大なインシデントだ」といった怒りのコメントがSNS上に殺到しました。

ではなぜ、ノーマルタイヤ(夏用タイヤ)での雪道走行はこれほどまでに危険視されるのでしょうか。
日本自動車タイヤ協会(JATMA)は、ノーマルタイヤについて「積雪路や凍結路の走行を想定したものではない」と明確に定義。夏用のゴムは低温下で硬化する性質があり、雪や氷の上ではグリップ力を著しく失います。
同協会が公開している制動距離の比較データによると、時速40kmで積雪路面を走行した場合、スタッドレスタイヤと比較してノーマルタイヤの制動距離は約1.6倍に延びるという結果が出ています。
さらに危険なのが凍結路面です。
時速25kmという低速走行であっても、ノーマルタイヤの制動距離はスタッドレスタイヤの約1.6倍を記録しており、交差点の手前でブレーキを踏んでも停止できず、交錯する車両や歩行者に衝突するリスクが極めて高いことが科学的に実証されています。
「都市部だから多少の雪なら大丈夫」「慎重に走れば問題ない」という過信は、物理的な限界を無視した危険な判断と言わざるを得ません。



































