「マッチのマーチ」が40年ぶりに完全復活! 日産校の学生が手掛けた!? トヨタ・ホンダもサプライズで応援! メーカーの垣根超えたプロジェクトに

近藤真彦氏の愛車「マーチ」が東京オートサロン2026の日産ブースで復活。レストアを担当した学生とのトークショーには、トヨタ豊田会長ら業界トップがサプライズ登場し、メーカーの垣根を超えた共演が実現しました。伝説のアイドルと重鎮、そして若き整備士たちが紡ぐ奇跡のステージをレポートします。

「マッチのマーチ」が40年ぶりに完全復活

 東京オートサロン2026の日産ブースにて、近藤真彦氏が所有する初代「マーチ」のレストア完成披露が行われました。

 その舞台裏を支えたのは日産大学校の学生たち。さらにトークショー終盤には、日産のイヴァン エスピノーサ社長、トヨタの豊田章男会長、ホンダレーシングの渡辺康治氏がサプライズで登場し、メーカーの垣根を超えた共演に会場は熱狂の渦に包まれました。

マッチのマーチ完全復活!
マッチのマーチ完全復活!

 2026年1月、幕張メッセで開催された東京オートサロン2026。日産自動車のブースは、ある1台のコンパクトカーと、伝説のアイドルの登場を待ちわびる熱気に包まれていました。

 ステージに現れたのは、歌手でありレーシングチーム監督も務める近藤真彦氏。

 そしてその横には、ピカピカに磨き上げられた初代「マーチ」の姿がありました。

 40年の時を超えて蘇った「マッチのマーチ」と、その再生に青春をかけた学生たちの物語です。

 1980年代、空前のブームを巻き起こした日産の初代「マーチ」。そのイメージキャラクターを務め、「マッチのマーチ」のキャッチフレーズで一世を風靡したのが近藤真彦氏です。

 トークショーの冒頭、近藤氏は当時の思い出を振り返りながら、今回のレストアプロジェクトが始まった経緯を語りました。

「40年前、僕のキャラクターでマーチを出していただいたんですが、当時はまだ若くて、もっと尖ったクルマが好きだったんです(笑)。でも時が経ち、改めて初代マーチに乗りたいと思うようになりました」

 近藤氏は自らインターネットで車両を検索し、個人売買でベース車を入手したといいます。

 しかし、手に入れた車両はオートマチック(AT)車でした。 「レースをやっている人間として、どうしてもマニュアル(MT)で乗りたかった」という近藤氏のこだわりを実現するため、白羽の矢が立ったのが、自動車整備のプロを育成する「日産・自動車大学校」でした。

 こうして、近藤氏の愛車を学生たちの手で蘇らせる「「マッチのマーチがあなたの街にリターンマッチ」が始動したのです。

日産5校の学生達が各校の垣根超えてマッチのマーチをレストアした(くるまのニュース撮影)
日産5校の学生達が各校の垣根超えてマッチのマーチをレストアした(くるまのニュース撮影)

◆107個の凹みと戦った学生たちの職人魂

 今回のプロジェクトには、栃木、横浜、愛媛、京都、愛知にある全国5校の日産大学校から選抜された学生たちが参加。ステージには作業を担当した学生たちが登壇し、それぞれの苦労話を披露しました。

 最初にエンジンを降ろす作業を担当した栃木校の学生は、「マフラーのフランジ(継ぎ目)が錆びついて全く外れず、ガスバーナーで炙ってなんとか外しました」と、40年落ちの旧車ならではの洗礼を受けたことを告白。

 また、板金塗装を担当した京都校からは衝撃のエピソードも。「塗装を剥離してみたら、なんと107個もの凹み(エクボ)が見つかったんです。それを一つひとつ手作業で直していきました」と語ると、会場からは驚きの声が上がりました。

 横浜校は車体の下回りの錆取りをワイヤーブラシで根気よく行い、愛媛校は「スターのクルマだから輝いていないと」という想いでオルタネーター(発電機)を鏡面のように研磨。さらに、当時物のステッカーをデータから復元するなど、細部に至るまでこだわり抜いたそうです。

 そして最終工程、ATからMTへの換装とエンジンの搭載を行った愛知校の学生によって、世界に1台だけの「マッチのマーチ」は再び命を吹き込まれました。

日産ブースに豪華メンバーが集った!(くるまのニュース編集部撮影)
日産ブースに豪華メンバーが集った!(くるまのニュース編集部撮影)

◆トヨタ・ホンダがサプライズ乱入! 会場騒然

 学生たちの熱い想いに近藤氏が目頭を熱くし、会場が感動に包まれていたトークショーの後半、事態は急展開を迎えます。

 ステージに現れたのは、日産のイヴァン・エスピノーサ社長、トヨタの豊田章男会長(モリゾウ氏)、ホンダ・レーシング(HRC)の渡辺康治社長、という自動車業界の重鎮たちでした。

 そんな日産ブースにトヨタやホンダのキーマンが登場するという前代未聞の事態に、会場はどよめきと大歓声に包まれます。

 豊田会長は「日産のブースにトヨタが来ていいのかな?」とジョークを飛ばしながらも、「マッチがクルマを作ったと聞いて駆けつけました」と笑顔を見せました。

 豊田会長は、ピカピカに仕上がったマーチを見て「これを学生たちがやったの? すごいね」と感心しきり。HRCの渡辺氏も「メーカーは違えど、クルマ好きの心は一つですね」と語り、エスピノーサ社長と共に、未来の自動車業界を担う学生たちに温かい拍手を送りました。

 最後は、近藤氏、学生たち、そしてメーカーのトップたちが並んで記念撮影。

 近藤氏は「このクルマは僕の宝物ですが、学生たちにとっても一生の思い出になるはず。クルマがつなぐ絆を改めて感じました」と締めくくりました。

 単なる旧車の再生にとどまらず、若者の技術育成、そしてメーカーの垣根を超えた「クルマ愛」が交錯した今回のプロジェクト。

 自動車業界の明るい未来を予感させる、奇跡のようなステージとなりました。

【画像】超カッコイイ! これが「完全復活のマーチ」です。画像で見る!(19枚)

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Writer: くるまのニュース編集部

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