日産「サクラ」に改めて試乗。そのクオリティは軽自動車とEVの概念を覆す!【PR】

これまで軽自動車カテゴリからは選出のなかった「日本カー・オブ・ザ・イヤー」に、日産の軽EV「サクラ」が選ばれたことは、2022年の大きな話題となりました。改めて試乗してみると、今後さらに売上を伸ばしそうな筋道が見えてきました。

軽自動車初のCOTYに輝いた日産「サクラ」

「2022-2023 日本カー・オブ・ザ・イヤー」に、日産「サクラ」とその兄弟車である三菱「ekクロス EV」が輝きました。軽自動車というカテゴリーからの本賞選出は初めてのことです。それだけでも、このクルマが特別なことはお分かりでしょう。只者ではない、ということです。

晴天の冬晴れのなか、筆者(九島辰也)が日産サクラに試乗しその実力を改めて確かめてみた

 そもそも軽自動車をEVにするメリットはあるのでしょうか。効率を求められる限られたスペックの中で、電動化がそれを満たすのかどうかは個人的にも疑問がありました。床一面にバッテリーを積めば車重が重くなって効率は落ちますし、パワーは十分発揮できるのか、航続距離は長くできるのか、と、課題が多いのが現状です。

今回試乗したグレードはG、ボディカラーはブロッサムピンク/ブラックルーフの2トーン。ピンクゴールドのルーフサイドステッカーがボディラインのアクセントになっている

 ところが、彼らはそれを見事にクリアしました。ちょうどいい塩梅で効率の高いポイントを見出し、そこへフォーカスしたのです。ある意味、割り切りといえるでしょう。しかも、それをEVの豊富な経験値を持つふたつのメーカーが行ったところに説得力があります。日産「リーフ」と三菱「i-MiEV」がそれです。ともに市販化のスタートから10年以上が経っています。

軽でEV…「サクラ」はどのようなクルマなのか

 では、日産サクラとはどういうキャラクターのクルマなのでしょうか。それをひと言で表現するなら「速い」となります。サイズだけでなく動力性能のスペック制限があるなかで、とにかく速いのです。

 その理由はシンプルで、EVの特性をうまく利用していることによります。というのは、出だしのスムーズさ、加速の力強さにそのままモーターの特性を使っているのです。試乗してもらえばすぐにわかりますが、これまでの軽自動車とは別物の加速で、「反則だろ!」と言いたくなるくらいに速いのです。

サクラに乗って驚くのは、軽自動車とは思えないその「速さ」と「静粛性」

 また、そうした動力性能なので、各部も通常の軽自動車以上に磨き上げられています。たとえばそれは遮音性の高さにも見られ、エンジン音の無いことでロードノイズや風切り音が気になりそうなところをうまく消しています。乗っていると感じますが、キャビンは静かで上質なのです。しばらく走っていると、軽自動車カテゴリーであることを忘れてしまうほどでした。

 デザインも上質なものです。フロントマスクのグリル部分は、風の取り入れが必要のないEV専用のもので、上級車「アリア」に通じるデザインです。まさにモダンで、クラスが上がった印象になります。

「アリア」にも共通する日産の電動化のアイコンでもある、Vモーションランプと光る日産エンブレムがクラスレスな雰囲気をより高めてくれる

 内装のデザインもそう。シンプルで素材の質感を出しているのがポイントでしょう。配色をうまく選択すれば、かなり大人っぽくなります。それでいて、昨今の軽自動車が常識としつつある収納スペースの多さも、当然のように実現していてグッドです。このクラスに慣れていないと、その実用性には驚くでしょう。日本人の緻密さ、精緻さを感じます。

統合型インターフェースディスプレイや電制シフトなど、内装の質感の高さもサクラの見どころのひとつ
Gグレードのカッパーカラーが際立つインテリア。素材の質感の良さだけでなく、収納力も犠牲にしていないところがポイント
ドアトリムのステッチカラーの選択など、細かい点までトータルコーディネートされている。この写真を見て、このクルマが軽自動車だと思う人の方が少ないのでは

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