日産「サクラ」に改めて試乗。そのクオリティは軽自動車とEVの概念を覆す!【PR】

大人の「セカンドカー」としての「サクラ」という存在

 と、これまで徒然なるままに書いてきたことは、要するにサクラが、これまで軽自動車に乗ってこなかった大人も満足できる仕上がりになっている、と申し述べてきたものです。走りの速さ、キャビンの上質感、デザインのオリジナル性、そして実用性は、これまでの軽自動車の概念を覆します。これはちょっと驚きの仕上がりです。

 そしてそれらサクラの特徴は、「大人のセカンドカー」にハマりそうな要素でもある、と、筆者(九島辰也)はそのような気がしています。ドイツやラテン系の輸入車をファーストカーに使っているような人たちの、セカンドカーということです。

 これまでそうしたユーザーのセカンドカーの座には、往々にして全長4m以下のドイツないしイタリア製コンパクトカーが収まっていたところ、サクラにはそれらに取って代わる資質を感じられるのです。セカンドカーだからシャビーでいいわけはなく、マーケットに求められる速さとクオリティの高さを備えているからです。

 さらに言えば、軽自動車カテゴリーに属すサクラは、ランニングコストを低く抑えられるメリットがあります。補助金、免税など、ユーザーにとって嬉しい項目が連なり、輸入車ばかり乗ってきた人にとっては「こんなにメリットがあるの?」と驚くことばかりでしょう。

アクセル、ブレーキ、ステアリング操作をアシストしてくれるお馴染みの「プロパイロット」も装備。EVとの親和性も高く加減速の制御もとても滑らか

 もちろん、それなりのファーストカーを持っているユーザー層であれば、お財布を左右するほどのメリットとはいえないかもしれません。しかし昨今は、コストカットできるのであればそれを使わない手はないというのがトレンドのようで、クレジットカードのランクをあえて落とす人も多いと聞きます。そうした層の需要にも、きっと応えられるのではないでしょうか。

「サクラ」は軽自動車の概念を覆すか

 それはともかく、サクラは実によくできています。今回、リアシートにも座って走りを体感してみましたが、そこの乗り心地もよいものでした。細かいピッチング(左右を軸とした前後の上下動)は見事に抑えられているし、首都高速でのコーナーもキャビンは安定していました。きっと電池を積むことでの低重心化が、そうした走りの安定感を生み出したのでしょう。

リアシートからでも、広さだけでなく乗り心地の良さや静粛性の高さなどサクラの次元の高さを実感。シートベルトがブルーのカラーでコーディネートされている点にも注目してほしい

 充電は、自宅で普通充電できれば利便性は相当、高いものです。毎晩、充電コードを挿していれば日中、街なかを走り回るだけのエネルギーは確保できます。わざわざガソリンスタンドに行く時間は省け、そしてスタンドに行かないとフロントガラスを拭いてもらう機会も減るから、そこは自分でやることになるでしょう。ついでに自分で洗車し始めれば、愛情も深まるというものです。

充電ポートは車両右側に配置、上が普通充電用で下が急速充電用。この部分もキチンとデザインされているのが嬉しい
電池搭載量は16kWhで、200V/3kWの普通充電器を使用した場合、約8時間で満充電に。WLTCモード値で180kmの走行が可能
ダッシュボード上のブルーのランプでバッテリーの充電状況が確認できる

 悩ましいのはボディカラーでしょう。ブルーにカッパーにブラウンと、大人の好みそうな選択肢は多く、そこはセンスの見せ所かな。そのようなところも、サクラが軽自動車の概念を覆すポイントなのかもしれません。

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