これからSUVを買うなら、走らせて楽しい装備充実のステルヴィオ・スプリントが一押し!【PR】
アルファ ロメオ初となるSUV「ステルヴィオ」に、エントリーモデルの「スプリント」が誕生。SUVとはいえ切れの良い走りは健在のステルヴィオ・スプリントとは、生粋のアルファ ロメオファンだけでなく、初めてのアルファ ロメオとして選んでも満足のいく1台だ。その理由をモータージャーナリスト嶋田智之氏が解説する。
思わずSUVであることを忘れてしまう、楽しい走り
アルファ ロメオ「ステルヴィオ」というSUVはタダモノじゃないな、というのは走らせるたびに感じること。その筆頭は少し前にレポートした「クアドリフォリオ」、といってもいいだろう。けれどそれ以外のステルヴィオも、実は相当なモノなのだ。ディーゼルの2.2リッター・ターボを積んだモデルとガソリンの2.0リッター・ターボを積んだモデルがラインナップにあって、乗り味こそ少しずつ異なってはいるものの、いずれも楽しさや気持ちよさは負けず劣らずの絶品級。
「あのさ、キミってSUVだったよねぇ?」みたいに問い詰めたくなるくらいのスポーティなテイストに、気持ちがしっかり鷲掴みにされる。
そもそもステルヴィオというクルマは、スポーツ・セダンとして世界トップ・クラスの存在といえる「ジュリア」と同じ乗り味をSUVの車体で再現しようとしたモデル、といえる。
デビューそのものはジュリアの方が早いが、開発自体はほとんど並行しておこなわれている。ジュリアと同じ「ジョルジオ」と呼ばれるプラットフォームを活用し、背が高くなってクルマの動きの方向性が変わることを嫌いトレッドを拡大したり重心高を極力低く抑えたりすることでバランスを保ったりと、見えないところにも創意工夫がこらされている。
11.7対1という凄まじくクイックなステアリング・ギア比、50対50の前後重量配分、総アルミ製のダブルウイッシュボーン+マルチリンクのサスペンション、後輪駆動ベースの電子制御式4WDシステム、バイ・ワイヤ式のインテグレーテッド・ブレーキ・システム、車体各部にアルミなどの軽量素材を多用、カーボン製のプロペラシャフトを採用──と、クルマ好きには気持ちよく響く文字が並び、もちろんそれらはすべてジュリアと共通するものだ。
その甲斐あって、これまで「ジュリアのSUV版だ」「SUVのカタチをしたスポーツカーだ」という絶賛系の評価を受けてきた。車体の大きさや車高の高さなどを考えたら普通はあり得ない、マジカルにも思える抜群にキレのいいハンドリング。それにSUVであることを疑いたくなるコーナリング・パフォーマンス。
その辺りを味わってしまったら、クルマにスポーティなテイストを求めるドライバーとしては絶賛する以外にない。ステルヴィオというクルマは、最初から普通のSUVとして考えられていたわけじゃないのだ。その辺りが、嬉しくなるほどアルファ ロメオっぽい。
■ステルヴィオ2.2ターボ・ディーゼルQ4スプリントについて、さらに詳細な情報へ
●エントリーモデルとしての「スプリント」登場!
そのステルヴィオにマイナーチェンジがおこなわれ、新たに「スプリント」というグレードが設けられた。従来、もっとも安価なステルヴィオは617万円(消費税込、以下同)という価格設定だったが、スプリントは589万円。いわばステルヴィオのベーシック・モデルである。
そのわりに割愛されてる要素は少なく、上位モデルがFSDダンパーを採用してホイール/タイヤが20インチとなったところが標準ダンパーと18インチとされていたり、トリムや一部の素材が異なったり、オーディオのブランドが違ったりする程度で、内容的に見てもシリーズ中でもっともリーズナブルな存在。見どころが多いモデルなのである。
正式名称は、「ステルヴィオ2.2ターボ・ディーゼルQ4スプリント」。そう、スプリントは現在のところ、ディーゼル・ユニットのみという設定だ。そう聞くと「スポーティなクルマを謳ってるのにディーゼル?」と懐疑的な気持ちになる人もいるだろう。
自信を持ってはっきり申し上げると、スポーティなのだ。正直に白状するなら、2019年2月にディーゼル搭載車の追加が発表されたときには、実は今ひとつピンと来なかった。昔と違って昨今のディーゼルが滑らかで速いということは解っていたけれど、アルファ ロメオというブランドにもステルヴィオのキャラクターにも、ディーゼルはマッチしてないんじゃないか? なんて感じてたのだ。
しかし、それは下衆の勘ぐりというか余計なお世話というか。ディーゼル搭載のステルヴィオは立派にスポーティだったし、見事なまでにアルファ ロメオだった。スプリントも当然ながらまったく同じ、である。