まるでフルモデルチェンジ! パリの息づかい感じるルノー新型「キャプチャー」 で“フランスっぽい日本”へ出かけてみた【PR】

走りの伝統 「アルピーヌ」のバッジが意味するところ

 次に向かったのは横浜です。都心から横浜に向かう道中では、新型キャプチャーの高速走行性能やADAS(先進運転支援システム/Advanced Driver-Assistance Systems)を試すことができました。

開放的な空の下をいく新型キャプチャー。高速道路のような長距離に及ぶ巡航でも、さすがフランス車。ヨーロッパで鍛えられた快適な乗り味を享受できる

 あらためて今回、日本に導入されたキャプチャーのラインナップを確認すると、パワーユニットは「フルハイブリッド E-TECH」と「マイルドハイブリッド」の2種類、グレード構成はフルハイブリッドが「エスプリ アルピーヌ」(454.9万円)のみで、マイルドハイブリッドには「テクノ(389万円)」と「エスプリ アルピーヌ(409万円)」の2タイプが用意されています。

装着されるホイールは車体サイズからすると大柄な19インチサイズ。低扁平(へんぺい)で一見すると乗り味の硬いタイヤだが、クルマとの相性がよく高いレスポンスと快適性を両立している

 試乗したのはマイルドハイブリッドの「エスプリ アルピーヌ」。このグレードの大きな特徴は19インチホイールを履いている点です。コンパクトなBセグメント車にあえて大きなホイールを履かせることで、力強くスタイリッシュなプロポーションをつくり出しています。

 ただ、気になったのは「乗り心地はどうなのか?」ということでした。ホイールが大きくなり、タイヤは225/45R19というロープロファイルなもの(試乗車はミシュラン eプライマシー2)を履いています。

 神楽坂周辺の石畳の道では、若干ゴツゴツとした印象を受け、筆者はフランス車に期待する柔らかな乗り味のイメージからすると、「ちょっと硬めかな」と思ったのです。

近場はもちろん長距離を走ってもわかるそのメリット。キャプチャーはセグメントを超えた走りを見せる

 ところが横浜に向けて首都高を走り出すと、その印象は変わりました。

 速度を上げていくにつれ、硬めと感じていた乗り心地はむしろシャキッと引き締まり、しなやかに路面をいなしていく感覚になりました。

 マイルドハイブリッドのパワーユニットも想像以上にパワフルで、SUVというよりはスポーティハッチバックを走らせているような感覚。「アルピーヌ(ALPINE)」のバッジにたがわない爽快な走りでした。

ルノーのフラッグシップブランドである「アルピーヌ」の精神を宿すこのグレード。スポーツシックという新たな上質を体現している
運転席には電動シートを採用し、冬にうれしいステアリングヒーターと前席シートヒーターも装備している

 フランス車の伝統と言える「シートの掛け心地のよさ」も、新型キャプチャーにはしっかり受け継がれていました。

「エスプリ アルピーヌ」に標準装備されるバイオスキン&ファブリックのコンビシートは、スポーティなフォルムでありながら、体全体をしなやかに支えてくれます。

 運転席に電動調整機構が備わり、細かいドライビングポジションの調整がしやすいのも好印象でした。

 後席にはエアコンダクトはもちろん、USBポートも完備。さらには、ロングスライド式リアシートの採用により座面が前後に最大16cm可動し、シーンに応じたシートアレンジが可能です。

フランス車ならでは「生活の道具」としての魅力

 高速道路ではADASについても試しました。アダプティブクルーズコントロール、エマージェンシーブレーキ、レーンセンタリング、レーンキープアシストなど、必要な運転支援機能はすべて標準装備され、その作動も自然で違和感がありません。

運転席中央には10.4インチマルチメディア openR linkタッチスクリーンが構える。Apple CarPlayやAndroid Autoと連携しており、ナビアプリやスマホ内の使い慣れた各種アプリにアクセス可能

 10.4インチの縦型タッチスクリーンをダッシュボード中央に配したインテリアは、過度に先進的過ぎず適度にアナログな感触を残していて、むしろ扱いやすく感じます。

運転支援システムのスイッチ類はステアリング左側に集約。ACC(アダプティブクルーズコントロール)やステアリングアシストの精度は大変高く、不快な急加速や逸脱などは一切なかった

 ステアリングに備わるスイッチ類もロジックさえ覚えてしまえば使いやすく、このあたりにはフランス車が持つ「生活の道具としてのよさ」を感じるところです。

 正直に言えば、少し前までのフランス車は、「デザインや走りは魅力的だけど、安全装備や快適装備の点でね……」という理由で選択肢から外れてしまうことがありました。

 しかし今や日本車やドイツ車と比べても遜色なく、同じスタートラインに立って選べるようになっています。これはフランス車好きとして、とてもうれしいところです。

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横浜・ベイエリアにも”パリ感じる“スポットが点在

 首都高湾岸線を走り、鶴見つばさ橋、横浜ベイブリッジを経由して新山下ランプへ。向かったのは横浜市中区の元町エリアです。実はこの周辺にも“フランス”を感じられる場所が点在しています。

 まず訪れたのは、ヨーロッパの街並みを思わせる横浜元町ショッピングストリート。石畳の通りに老舗のショップやカフェが並びます。

横浜市中区の元町の歴史は横浜港の開港(1859年)までさかのぼる。当時から外国人居住者向けの商店が集まり、日本と欧米文化の“交差点”となった
日々の生活に歴史が溶け込む街として知られる横浜元町ショッピングストリート。キャプチャーもそんな存在なのかもしれない

 路上のパーキングゾーンにキャプチャーを止め、振り返って眺めてみると「なんだかパリっぽいな……」と思わず悦に入ってしまいました。こういう感覚を楽しめるのも、フランス車ならではの楽しみです。

 その後は商店街のベーカリーでおいしそうなパンを買い込み、山手地区へ向かいました。

 坂を上った先にあるここには、幕末から明治初期にかけてフランス軍が駐屯していた「フランス山」と呼ばれる丘があり、その頂上には「港の見える丘公園」があります。

元町から移動して小高い山の上にある緑あふれる道を走る。横浜山手西洋館が点在しており、写真に映るのは「山手234番館」。1927年ごろに外国人向けの共同住宅として建てられたものだ

フランスとパンの文化は、切っても切り離せない関係にあり、パンは単なる食べ物ではなく、フランス人の生活、歴史、そしてアイデンティティーに深く根ざした存在だ。クロワッサン、バゲット、カヌレを持ち込んで横浜の眺望を楽しむ
港の見える丘公園から横浜ベイブリッジを望む

 公園前の駐車場にキャプチャーを止め、公園の展望台から、港とベイブリッジを一望。

 こうして、フランスを感じる場所をめぐる、半日のドライブは締めくくられました。新型キャプチャーの進化と、新たな魅力をしっかり感じることができた試乗でした。

走り方によってはカタログ値を裏切らない低燃費で旅を経済的に

 最後に、新型キャプチャーのトピックと言える燃費について触れておきましょう。

「フルハイブリッドE-TECH」はWLTCモードで23.3km/Lという優れた燃費性能を誇ります。

筆者(河西啓介)と新型キャプチャー。コンパクトでありながら存在感を放つデザインは見る者を魅了する

 一方、今回試乗した「マイルドハイブリッド」のカタログ燃費は17.4km/Lです。

低燃費と快適な走りを実現するマイルドハイブリッドのルノーキャプチャー。次の愛車候補にいかが?

 燃費計による今回の記録では、一般道で15.3km/L、高速道路は22.5km/Lという結果になりました。

 高速道路中心のロングドライブではカタログ値以上の好燃費が期待できるかもしれません。

 そして価格もキャプチャーの魅力です。389万円(テクノ マイルドハイブリッド)からというプライスは、輸入車の中ではかなり戦略的な設定だと感じます。

 なかでも試乗した「エスプリ アルピーヌ マイルドハイブリッド 」(409万円)は、19インチホイールの装着や内外装の充実度を考えると、とても高いコストパフォーマンスを備えているのではないでしょうか。

[Text:河西啓介 Photo:小林岳夫]

パリが息づくコンパクトSUV!? ルノー新型「キャプチャー」をもっと見る!

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