【後編】ジムニーならアルパイン! 現行型ジムニー/ジムニーシエラの魅力を底上げする車種専用インフォテイメント製品〜体感試乗編〜【PR】
アルパインから、現行型ジムニー(JB64W)/ジムニーシエラ(JB74W)をアップデートする車種専用の3つの製品が登場しました。現役ジムニーオーナーの筆者(河西啓介)が、その製品の魅力に迫ります。本企画は前編「解説編」と後編「体感試乗編」の2本立てで、本記事では後編の体感試乗編をお届けします。
“純正を超える超純正”なデザイン 10型カーナビゲーション「BIG X」を体感
前回の記事では各製品を解説していきましたが、それをさっそく体感するため、アルパインのインフォテイメントシステムを取り付けた、デモカーのスズキ「ジムニーシエラ」に試乗してみます。
本記事は2本立て企画の後編、体感試乗編です。前回の解説編はこちらをご覧ください。
エンジンを始動させると「ジムニー/ジムニーシエラ専用10型カーナビゲーション BIG X(EX10NX2-JI-64)」に、ジムニーのグラフィックを用いたオープニング画面が現れます。さすがはジムニー/ジムニーシエラ専用設計だなと感じるところで、オーナー的にはちょっとうれしくなります。
BIG X10型カーナビは、画面の大きさはもちろんのこと、画質のよさに感心します。テレビやスマホも「いちど大きな画面に慣れたら、戻れない」と言いますが、カーナビでもそうなってしまいそうです。
いっぽう画面サイズは拡大しながら、筐体(きょうたい)はダッシュパネルにうまく収められていて、前方視界への影響はほとんど気になりませんでした。ラギッド(武骨)な見た目で純正内装の雰囲気に溶け込んでいるので、クルマに詳しくない人が見れば、純正と見間違えるほどでしょう。
目的地を設定して走り始めると、やはりカーナビ専用機ならではのきめ細かさを感じます。信号の数を数えて曲がる場所を教えてくれる「カウントダウンガイダンス」、音声で主要な操作ができる「ボイスタッチ」などはBIG Xの基本機能ですが、筆者の使い慣れたナビやスマホの地図アプリとの違いを感じるところです。
とくにボイスタッチは「近くのガソリンスタンド」「近くのコンビニ」など、使用頻度の高いワードがプリセットされているため反応が早く、かなり便利だと感じました。
個人的に「いい!」と思ったのは、Amazon Alexaの音声認識に対応していることに加え、CD/DVD/地デジなど、さまざまなメディアにマルチ対応していること。
昨今、ストリーミング音源による音楽視聴がメインになってはいますが、とはいえCDなどで聴きたい音源もあるので、これは音楽好きにとってはうれしいところです。
純正ナビはメカレスタイプが増えていますが、筆者のようにさまざまなメディアを再生したいというニーズは、まだまだ多いのではないでしょうか。
また、Apple CarPlay(ワイヤレス接続)/Android Auto(USB接続)にも対応しているため、わかりやすい安心のカーナビ案内はBIG Xの基本機能で、最新情報はスマホの画面をBIG Xの大画面に映して、といった使い方も可能。ナビとスマホの良いところをうまく使い分ける“二刀流”がおすすめです。
さらに、ジムニー/ジムニーシエラ専用10型カーナビゲーション「BIG X」には、ジムニーに合わせて専用で音質をチューニングした「車種専用サウンドチューニング」データや、実車で計測した「車種専用カメラガイド線」データを搭載しています。
なお「メティオサウンド」を併用する場合は、専用でチューニングされたネットワークを使用する関係上、基本的にナビ側のイコライザーはフラットで使用するため、BIG Xに搭載される「車種専用サウンドチューニング」データは今回の体験では活用していません。
純正ミラーより前方も後方も視界良好!ドライブレコーダー搭載10型デジタルミラー
デジタルミラーは正直、ジムニーには必要性を感じていなかったのですが、ドライブレコーダーと一体になっているということであれば話は別です。ちょうど愛車のジムニーにドライブレコーダーを付けたいと考えていたところだったので「ジムニー/ジムニーシエラ専用ドライブレコーダー搭載10型デジタルミラー(DVR-DM1000A-IC-JI-64-2)」に興味津々です。
まず感じたのは、純正のミラーからアームごと交換するタイプのため、デザインがスリムですっきりとしていること。アームの形状によりミラー位置が純正より上方および奥側にオフセットされているので、大画面の10型ナビとの組み合わせでもフロントウインドウ中央の視界がしっかりと確保されています。
純正のミラーと比べ、後続車との距離感をつかむのに若干戸惑いましたが、フルHD液晶のディスプレイに映し出される映像が想像以上にクリアで、距離感にさえ慣れれば純正のミラー以上に高い視認性を得ることができます。また、デジタルミラーを指でなぞるだけでリアカメラアングルを調整できるなど、インターフェースも優れています。
何よりドライブレコーダーとして常時録画/手動録画/駐車録画などができ、デジタルミラー自体がディスプレイ、そして操作パネルとなるのは大きなメリットです。突然のトラブルや事故の際にも、さっとミラーに手を伸ばせば操作できるというのはとても安心です。
ジムニーの弱点をカバーするレイアウトを採用した「メティオサウンド」
そしていよいよ、楽しみにしていた「ジムニー/ジムニーシエラ専用ルーフスピーカー&ドアウーファー メティオサウンド(MS-165-JI-64)」を体験します。じつはデモカーに乗り込んだとき、ドアがズシッと閉まる感覚に、すでに期待を膨らませていました。純正のドアスピーカーは10cmですが、それよりもずっと大きな16.5cmのドアウーファーが取り付けられているうえ、ドア内にデッドニング(防振処理)が施されているからです。
そして天井には5cmのルーフスピーカーが2つ埋め込まれています。このスピーカーから降り注ぐように響くサウンドこそ、メティオサウンド(降り注ぐような音、の意味)の特徴です。
僕(河西啓介)はカーオーディオのサウンドをチェックするとき、基準となる曲を決めています。アメリカのロックバンド「TOTO」の「TOTO IV/聖なる剣」というアルバム1曲目に収録されている「ロザーナ」という曲です。歯切れのよいドラムのビート、きらびやかなブラスやピアノ、力強いボーカルやコーラスがバランスよくミックスされた曲で、そのオーディオの特徴やキャラクターがわかりやすいのです。
さっそく曲を聴いてみます。イントロのドラムから力強い重低音が響きます。ピアノ、ベース、ギターが重なり、ボーカルが入った瞬間、歌が生き生きとクリアに聴こえてくるのに驚きました。ヒアリングポイントに近い位置に配されるルーフスピーカーから、ボーカルがダイレクトに響いてくるのです。
これは、ドアスピーカーを市販品のものに交換しても得られない感覚でしょう。
ジムニーは本格的なオフロード性能を備えているため、タイヤをオフロード用のものに換えるオーナーも多いのですが(筆者のジムニーもA/Tタイヤを履かせています)、するとタイヤのパターンノイズやロードノイズが大きくなり、車内で音楽が聴こえにくくなることがあります。
低い位置にあるドアウーファーで低音を響かせ、高い位置にあるルーフスピーカーで中高音を鳴らすというのは、そんなジムニーの弱点をうまくカバーするレイアウトだと感じました。
ジムニーは遮音性が低く、純正装着のタイヤでもロードノイズが気になりがちですが、オフロードタイヤに交換していない純正状態のクルマでも、もちろん有効だと思います。
「メティオサウンド」のドアスピーカーが発する迫力ある低音と、ルーフスピーカーが発する、明瞭な中高音によるクリアでエネルギッシュなサウンドは、ジムニーのキャラクターによく合っています。ラジオなどを聴くときも、楽曲だけでなく喋(しゃべ)り手のトークがはっきりと聞こえ、トータルでの“音環境”が飛躍的に向上したという印象です。
専用製品を実際に体験して感じたアルパインの“ジムニーに対する本気度”
ナビゲーションのBIG X、ドライブレコーダー搭載デジタルミラー、メティオサウンド。アルパインがジムニー専用に開発したこれらの製品は、それぞれが高い機能と魅力を備えています。
もし予算が許せば、すべてを組み合わせることで、統合的にジムニーのインフォテイメント性能を向上させてくれそうです。ジムニーオーナーである僕自身も、すっかり心を動かされてしまいました。
現行のジムニー/ジムニーシエラにすでに乗っている人はもちろん、納車待ちや、購入を検討している人も、今回紹介したアルパインのジムニー専用製品でそろえれば間違いないと思います。
今回試したナビゲーションシステム「BIG X」「ドライブレコーダー搭載デジタルミラー」「メティオサウンド」の3製品はどれも、アルパインの“ジムニーに対する本気度”がうかがえる、とても魅力的な製品でした。
あなたのジムニー/ジムニーシエラに装着すれば、より快適に、そして、クルマのエンタメ性を格段に向上させることができるでしょう。
[Text:河西啓介 Photo:安田剛]