カスタム系SUVに映える!ジウジアーロデザインのM/Tタイヤ レーダー「RENEGADE-X(レネゲイドエックス)」の性能を試乗でチェック【PR】
マッドテレーンは高速道路が苦手!? そんなの古い話です!
ランドクルーザーは、そのまま高速道路へ入ります。道はやがてアクアラインのトンネルに入り、クルージング状態に。
さすがに高速走行では一般道よりもロードノイズを感じましたが、低い音でそれほど気になりません。また、ロードノイズはSUVの形状の特性上、主に車両後部から入ってくるため、ドライバーや助手席に座ったパッセンジャーは気になることはほぼないと思います。
「横に乗っていて、不快感、不安感のようなものはないです。それに、ブレーキをかけた時もしっかり利いている気がするのですが」と、なかなか鋭いインプレの叶園さん。
マッドテレーンタイヤの難しい部分のひとつが、制動時のブロックのチューニングです。
オフロードでのブロック飛びを防止するため、タイヤのゴム質を硬くしたいところですが、それを行うと乗り心地が硬くなってしまいます。
しかし今度はゴム質を柔らかくしてしまうと、ランドエリアが狭いため制動時にブロックの変形が大きくなってしまい、ステアリングが取られて不安定な車両の挙動になってしまう恐れがあります。
RENEGADE-Xはこうしたバランスがよく、これだけ幅広のタイヤでありながら、高速でのブレーキングでもタイヤの変形がほとんど感じられません。しっかりと制動力が利き、まっすぐ減速してくれる感じです。
また、タイヤの変形でレーンチェンジ後にフラつくという感じもまったくなく、館山道において100km/hでレーンチェンジを行ってみましたが、スッと車両の頭が入り、その後の足回りの動きの収束も素早いものでした。
“マッドテレーンは高速が苦手”というのは、昔のハナシ。オフロード4WDの性能も20年前に比べると格段に向上した現代では、オフロード用タイヤの進化も著しいというわけです。
レーダー製のタイヤは北米でSUVカスタム愛好家に大人気!
ランドクルーザーは、木更津市にある週末営業のカフェ「ARIZONA ROUTE 66(アリゾナルート66)」に到着しました。ここでランチをとったあと、今度は地方部にありがちな舗装の荒れた一般道を走って海を目指そうと思います。
「ARIZONA ROUTE 66」では、アメリカの味を思い出させてくれるハンバーガー、焙煎(ばいせん)とブレンドを店舗で行っているというアメリカンコーヒーが絶品です。通りすがりのライダーらがUターンをしてまで訪れるそうで、店舗外観も相まってここに来ればいつでも古き良きアメリカを感じることができます。
◾️ARIZONA ROUTE 66
住所:千葉県木更津市真舟3-4-2
TEL:080-6659-0066
営業時間:10:00~21:00
定休日:月曜日~金曜日
北米ではレーダーのタイヤがとても人気で、同ブランドのタイヤを履いた車両をよく見かけます。マッドテレーンタイヤは北米発祥ですが、性能と価格のバランスに優れたレーダーのRENEGADEシリーズは、アメリカのオフローダー御用達タイヤになっています。
さて、ランチの後は主に国道127号を走ります。この道は館山に近づくほど狭くなり、そして舗装が少し荒れてきます。
郊外の荒れた道路でも問題なし! 段差をいなして軽やかに転がってくれる
マッドテレーンに限らず言えることですが、路面の凹凸から伝わってくる細かい振動、いわゆるハーシュネスをどう処理するかということがタイヤの重要な役割になってきます。
こうしたハーシュネスは、長時間の運転の中で疲労につながる嫌なものです。今回履いているタイヤのように幅が広く、しかもラギッドなトレッドパターンのタイヤはハーシュネスを抑えるのが難しいものです。
しかしRENEGADE-Xは、驚くほどその処理を上手に行っていました。これはコンパウンドの設定によるところも大きいと思いますが、微細な振動を最小限に抑えて、ステアリングやシートから体に入ってくるようなことがありません。
仮にダートのような未舗装路を長時間運転していたとしても、疲労度をかなり軽減させてくれそうです。
「こんなガタガタとした道でも、タイヤがソフトに凹凸を吸収してくれる感じがします。見た目は硬そうなタイヤですが、乗り心地にはほとんどゴツゴツ感がなくてスゴいですね!」と叶園さんも絶賛です。
それでいて、ロードインフォメーションは伝えてくれます。ハーシュネスは極力抑えたいものですが、一方でオフロードでは路面状況、状態をドライバーが車内で把握するのに必要なものでもあります。
こうした部分は残しつつ、路面からの衝撃をうまく処理しているのがRENEGADE-Xです。
「わが家のミニバンと変わらない乗り味でした」これが意味するもの
東京を出発して約3時間、いよいよ保田海岸に到着です。
約80kmほどのテストドライブでしたが、一般的なオンロードでのRENEGADE-Xのフィーリングは上々でした。ワインディングロードも走ってみたかったのですが、おそらくこのグリップ性能であればかなり攻めた走りができそうです。
「マッドテレーンだからオフロード走行も体験してみたかった! きっと道なき道をドンドン進んで行ってしまうんでしょうね!」と叶園さんは言います。
残念ながら今回は叶園さんにRENEGADE-Xのすばらしい悪路走破性を体感してもらうことはできませんでしたが、走りを体験した知人によれば日本の山間部に多い赤土の泥濘路でも、優れたトラクションを発揮したということです。
RENEGADE-Xの印象を、改めて叶園さんに聞いてみました。
「最初に見た時はゴツゴツして何だかすごいタイヤだなぁと思いましたが、実際に乗ってみるといい意味でフツーでしたね。ウチのミニバンに乗った感じと変わりませんでした。
オフロードを走るのが得意なタイヤと聞きましたが、これなら近所にお買い物にも気軽に行けますし、友人や家族を乗せてドライブに出かけても何の問題もありませんね!」と、“フツー”なフィーリングがとても良いと高評価。
カッコ良さと快適性を高次元でバランス それが「RENEGADE-X」だ!
それでいて、しっかり主張してくれるこの個性的なデザインは魅力です。サイズ展開が33、35、37インチと大きめなため、大型オフロード4WDをリフトアップして履くというのが前提になると思いますが、ドレスアップの効果は抜群と言えるでしょう。何よりも、今回テストした33×12.50R20という大型のサイズでありながら、2024年5月現在の価格は送料税込で31,920円ということも見逃せないポイントなのは間違いありません。
かつてはカッコ良さのためにいろいろと犠牲にして履くイメージが強かったマッドテレーンタイヤですが、「RENEGADE-X」ならそれは杞憂(きゆう)です。
ドライバーや同乗者の快適性は確保しながら、気兼ねなく愛車をドレスアップすることができそうです。そろそろ愛車のタイヤが履き替え時だな……という人は、ぜひRENEGADE-Xも選択肢に入れてはいかがでしょうか。
[Model:叶園ちさ(instagram.com) Text:山崎友貴 Photo:小林岳夫]
Writer: 山崎友貴
自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。