ランクル300初の実戦! ダカールラリー10連覇に挑むタイヤに求められるものとは【PR】
「ダカールラリー」市販車部門10連覇を目指すチームランドクルーザー・トヨタオートボデーは、「ランドクルーザー300GR SPORT」を、その前哨戦「モロッコラリー2022」へ初投入しました。前回に引き続き足元を支えるのはTOYO TIRES「オープンカントリー M/T-R」です。
「ランクル300」初の実戦「モロッコラリー」にて2台とも完走!
トヨタ車体「チーム・ランドクルーザー・トヨタオートボデー(以下 TLC)」が、2022年10月に開催された「モロッコラリー2022」に参戦しました。
「モロッコラリー(Rallye du Maroc)」は、2000年よりアフリカ大陸北西部のモロッコにて毎年おこなわれている国際的なラリー競技会です。2022年大会は、年間5戦で争われる「2022年世界ラリーレイド選手権」の最終戦として、10月1日から6日までの6日間、5ステージで競われました。
砂丘やグラベルを中心とする300km以上の本格的なSS(競技区間)が設定され、総走行距離は2300km以上というモロッコラリーは、2か月後に開催される「ダカールラリー」の前哨戦ともいえる位置づけの大会で、各チームがより多くのデータを収集するために参戦します。
今回はじめて実戦投入された2台のTLC「ランドクルーザー300」は、総合34位、35位で無事完走し、2023年1月に開催される「ダカールラリー2023」での市販車部門10連覇に向け大きく前進しました。
TLCのドライバーでトヨタ車体社員の三浦 昂(あきら)選手は、今回のモロッコラリーを以下のように振り返ります。
「今回のモロッコラリーは、コースの設定が例年に比べシビアだと感じました。参戦の目的は、目標であるダカールラリーに向け、『知らない場所を走る』『タイムを競う』『人為的ミス含め、想定できない事態に対応する』など、実戦でしかできない経験を積むことですが、そのためにはギリギリを攻め、かつクルマを壊さずに長い距離を走らなければなければなりません。そういう意味では、毎日毎日が緊張の連続でした」(三浦 昂選手)
またチームを率いる角谷裕司監督は、今回のラリー参戦で十分な手応えを感じたといいます。
「新たなメンバーが加わったこと、クルマがこれまで熟成を進めてきたランクル200系から300系にスイッチしたことなど、今回のモロッコラリーはある意味、新たな挑戦となりました。実戦ではスタート順が遅くなり、作業が深夜に及ぶこともしばしばでした。しかしそんななか、チームワークをしっかり保つことができ、また体調を崩すメンバーも出なかったことは、本番に向けての大きな成果だと感じています」(角谷裕司監督)
そしてはじめて実戦を迎えることになったランクル300は、三浦選手のハンドルさばきのもと、その実力を遺憾なく発揮しました。
「大幅な軽量化、シャシの一新で、かなり軽快にクルマを動かせるようになったと思います。たとえばブッシュが点在するモーグル状の地形でも、大きな減速をすることなく、アクセルのオン/オフで速度を調整するだけで、ボディが安定したまま走り抜けることができます。
また最終日の前日はタイムを詰めるため思い切りアタックをかけることになり、ややオーバースピードと思える速度域でコーナーに入ることもしばしばでしたが、アクセル開度の調整のみでスムーズに回ることができました。
いずれも200系ではブレーキを使い、ギリギリの速度を見極めつつ走らないといけないシチュエーションでしたから、タイムの上でも、またドライバーにかかる肉体的、精神的な負担の部分でも、大きな進歩だったと思います」(三浦 昂選手)
このランクル300系の足を支えたのが、200系に続き採用されたTOYO TIRESの「オープンカントリー M/T-R」です。
TOYO TIRES技術開発本部OEタイヤ開発部の松原圭佑氏は、モロッコでの前哨戦が成功裏に終わったと考えています。
「ランクル200系に引き続いての採用となったオープンカントリー M/T-Rですが、300系への装着にあたっては三浦選手の『耐パンク性能を上げてほしい』という要望もあり、サイドウォールの強化をおこないました。
ただ単にサイドウォールを強化しただけでは、剛性が上がりすぎてドライバーへの接地感などのインフォメーションが薄れたり、重量が上がりバネ下の動きに悪影響を与えたりといった問題が出てきます。そのため剛性感を上げすぎず、かつ重量を保ったままでの耐久性の向上に取り組みました。
この改良型タイヤを、6月にモロッコでおこなわれたテストでまず試してもらい、引き続き今回の実戦に投入する形となりました」(TOYO TIRES 松原圭佑氏)