ランクル300初の実戦! ダカールラリー10連覇に挑むタイヤに求められるものとは【PR】
目指すのはランクル300の「ダカールラリー デビューウィン」
三浦選手はこの改良型オープンカントリー M/T-Rを以下のように評価します。
「さきほどコースがシビアだと話しましたが、そうしたコースではタイヤへの負担も、もちろん大きくなります。しかしサイドウォールへの損傷を起因とするパンクは大きく減少し、耐久性向上を実感しました。またタイヤの接地感、潰れ具合といったドライビングを左右する微細なインフォメーションはこれまでどおりで、乗り味は変わりませんでした。
M/T-Rはこれまでもいいタイヤだと思っていましたが、今回の改良でさらに良くなったと思います」(三浦 昂選手)
ただ一方で、実際にラリーを戦ったことで、新たな課題も浮かび上がったといいます。
「ランクル300はサスペンションが大きく動くことで、荒れた地形への対応力が向上しました。ただその“動きすぎる足まわり”が災いし、タイヤとサスペンションパーツとの接触がしばしば発生したのです。
その対策として、たとえばバンプストップラバーを入れサスの動きを制限するなどすれば、この問題は回避できます。ただそれでは、足が動くという、ランクル300の“いい素性”を殺してしまうことにもなります。ここはメカニックとも相談し、ダカールラリーのレギュレーションの範囲内の改造でなんとかならないかを模索しているところです」(三浦 昂選手)
そして松原氏はダカールラリーに向けての展望を以下のように語ります。
「モロッコラリーはダカールラリーに向けての最終テストであり、本番には今回用意したスペックと同一のものを持ち込み、使用します。ただ、M/T-Rもいまのものが完成形というわけではありません。次回のダカールラリーという厳しい実戦を通して得られたデータを活用し、さらなる改良に取り組むことになると思います」(TOYO TIRES 松原圭佑氏)
最後に角谷監督、三浦選手にダカールラリーに向けての意気込みをうかがいました。
「チームとしては、市販車部門10連覇、そしてランクル300のデビューウィンを目指したいと思っています。チームをきちんと束ね、日々取り組んでいくことが、そうした結果につながることになるでしょう。
またモロッコラリーでは、さきほどのタイヤとサスペンションとの干渉の問題も含め、いくつかの課題が浮かび上がりました。本番まであまり時間は残されていませんが、これらの課題の解決にも全力を尽くしたいと思います」(角谷裕司監督)
「自らドライバーとして、開発からかかわったランクル300系のデビューウィンが目標。そしてさらに次、その次と、300系がどんどん進化していく手がかりをつかむことができたらと思っています。
そうした目標、そしてさらなるクルマの進化のためにも、タイヤは重要です。現在のオープンカントリー M/T-Rの性能には満足していて、かつ信頼してゴールを目指すことができますが、ゴールの後、さらに次を見据えて『ここをもっと良くしてほしい』と言えるような手応えをつかむことができたらいい、そう思っています」(三浦 昂選手)
「ダカールラリー2023」は、2022年12月31日のプロローグステージより開幕、2023年1月1日から15日までの15日間、総走行距離約8000kmで競われます。
チーム10連覇、そしてランクル300のデビューウィンの朗報を心待ちにしたいところです。