今回は現行モデルのトヨタ「プリウス」にアイスナビ8を履かせてスキーに出かけました。

　一般道を走っているときは、乗り心地の良さを感じました。スタッドレスタイヤはトレッドパターンが細かいぶんトレッド剛性が弱い傾向にありますが、それを補うようにサイドウオールの剛性を高めてバランスを取るようにするために、意外ときつい上下動を感じるタイヤもあります。

　しかし、当たりのソフトさとその先のタイヤのたわみも適度にあって快適でした。

　高速道路に入ってスピードを上げていくとややハンドルが軽く感じますが、微小舵からの応答性は確保されているので不安感はありませんでした。本線のコーナリングやインターチェンジのカーブでは、グリップ範囲が外側に移ってしっかりした手応えとグリップを感じるようになります。これも数100km走り込んでタイヤの慣らしが終われば、ニュートラル付近の手応えもしっかりしてきます。

　雨上がりで路面がウエットの状態でも走りましたが、一見滑りやすそうに見える路面でもしっかりとしたグリップを感じることができ、安心して走れます。

　山道ではカーブが連続しますが、このワインディングロードでは意外なほどドライビングを楽しむことができました。

　それはスタッドレスタイヤと思えないほどグリップが強くしっかりしていたからです。ちょっと無理しても限界を超えて滑り出すようなことはなく、ここでも安心感を感じました。

　雪道ではガッチリ雪を噛む感じが頼もしかったです。アクセル、ブレーキ、ハンドルの各操作でもしっかりとしたグリップで、ここでも安心感が感じられました。

　昔やっていたスキーをまた再開してみたいとか、最近流行りのスノーボードを試してみたいという気持ちがあれば、いまは綺麗なレンタルウエアやレンタル道具によって、手ぶらでスキー場に行っても楽しむことができます。

　ただし、都会では晴れていても、現地に近づくと降雪、なんていうケースもあります。

　また山奥にある秘境の温泉まで行くとき、雪が降ってくればチャレンジングなドライブになりそうです。降雪地域が目的地のドライブでは、雪道を走ることが確定しています。

　そんなときにも、最新のスタッドレスタイヤであるアイスナビ8を履いていれば安全なドライブが楽しむことができるでしょう。

　イチかバチかの賭けで夏タイヤのまま冬道を走行することは「無謀」であると断言します。もし雪が降ってきて賭けに負けたら、悲惨な目に遭うことになりますし、自分だけではなく他人にまで迷惑をかけてしまうことになるからです。

　その意味では、グッドイヤーの「ベクター4シーズンズ」や「アシュアランスウェザーレディ」というオールシーズンタイヤという選択肢もあります。グッドイヤーのオールシーズンタイヤは欧州では冬用タイヤとして認められる実力を持っていますし、これなら季節の変わり目でタイヤ交換をする手間がいらず、一年中履いていられるというメリットがあります。

　ただし、最近の異常気象でドカ雪が降ることもあります。またちょっとした降雪でも、北側の陽が当たらない道路では、1週間はアイス面が残ってしまう場所もあります。そんなケースではオールシーズンタイヤよりスタッドレスタイヤのほうが有利です。

　クルマに乗るときは、まずは安全性を最優先することが最重要ポイントです。今回のヒントを参考にご自身のタイヤ選びをしてみてください。