走りと低燃費を両立! ルノー アルカナ特別仕様車「アントラクト E-TECH FULL HYBRID」で紅葉を求めロングドライブ【PR】

上りの走りでもエンジンは騒ぎ出さず、小気味よく早駆けが楽しめる

ランチは峠の釜めしを

 そういうエモい時間を過ごした後は当然、空腹を覚えるものです。そこで麓の横川駅方面へ「峠の釜めし本舗おぎのや」へランチに向かいました。

 群馬側の信越本線やJRバスも停車すれば、観光バスの団体客でもにぎわうスポットゆえ、高速道路のSAにはないどこか昔ながらのドライブイン然とした雰囲気があります。

 やはり峠越えのロマンと日本最古の駅弁という、コンテンツパワーのなせる業でしょうか。正直、駐車場の枠も昔ながらにけっこうタイトなのですが、アルカナの全幅1820mmという輸入車のSUVクーペとして圧倒的な控えめサイズが、ここでも快適でした。

アルカナ アントラクト E-TECH FULL HYBRID

 遅めのランチを取ったら最後の目的地へ。旧中山道こと国道18号を北へ外れ、安中市を縦断し、標高1084mの榛名湖を目指します。上りのワインディングでは、燃費だけ重視のハイブリッドだとバッテリーを積んだ重いボディを引っ張り上げるため、エンジンが苦しそうに騒ぎ出すもの。ところがE-TECHは電気のトルクを利して、小気味よい早駆けのアレグロを保てます。これは1.2kWhというバッテリー容量を生かして、回生でためた電力を即使うという、効率のいい制御によるものです。

榛名山とアルカナ アントラクト E-TECH FULL HYBRID

 榛名湖は火山活動によるカルデラ湖で、その奇観は万葉集の昔からうたわれ、隣の伊香保温泉とともに幾多の詩人・文人を引きつけました。サブカルかいわいではUFOの基地だというオカルト伝説も、まことしやかにささやかれているそうです。風の少なかった晩秋のこの日は、逆さ榛名富士が湖面にくっきり映り、湖畔の立木との間にまるでアルカナのボディラインのために空けられたようなスペースが。

榛名湖とアルカナ アントラクト E-TECH FULL HYBRID

 ちなみに外装色「ルージュ フラム M」のフラムとは「炎」の意味で、静謐(せいひつ)な湖をバックにしてもメラメラと燃え立つような風情は、やはりフランス車が内々に秘めたるパッションゆえでしょう。

 ところでアルカナ、走りもずっと好感触でしたが、ありがたいのはステアリングヒーターとシートヒーターも標準装備されているところ。肌寒かったこの日、外から車内に戻る度に、末端冷え性もちの筆者は恩恵にあずかりっ放しでした。

距離も頻度もたくさん乗るドライバーにおすすめのアルカナE-TECH フルハイブリッド

 しかしアルカナの秘めたるサプライズはここで終わらず、帰路、下りのワインディングで明らかになります。並のSUVならコーナーで姿勢が定まらず、狙ったラインをトレースしづらいような苦手な局面ですが、条件が厳しくなるほど軽快さを増すアルカナのフットワークと盤石のスタビリティに、ほれぼれさせられました。エンジンブレーキ代わりにシフトをBモードにして、時々フットブレーキで補いながら、麓まで下り切った時、バッテリーは当然のように満充電されていました。

高速道路を走行するルノー アルカナ アントラクト E-TECH FULL HYBRID

 この後、高崎から関越道にのって都内へと帰着しました。撮影しながらのせわしない取材旅ゆえ、とくにエコランを意識しなかったのですが、帰着時に燃費は21km/L弱を記録。50Lでフルとなる燃料タンク残量は、余裕で半分+αありました。行程の1/3は市街地や郊外路の下道で、上り道がかなり含まれていたにもかかわらず、です。もうひとつ付け加えるべきことですが、静粛性が高くて跳ねない乗り心地ゆえ、ロングドライブをこなした後も疲れが体に残りにくい、そこもアルカナの大きな美点といえます。

モータージャーナリストの南陽一浩さん

 いずれにせよ、カタログ値ともわずかにしか変わらない燃費のよさは、E-TECHがポスト・ディーゼルを担うために開発された欧州発のガソリン・フルハイブリッドであり、実用主義というより実利主義を重視するフランス車らしさを証明したといえるでしょう。

 つまりアルカナE-TECH フルハイブリッドは、距離も頻度もたくさん乗るドライバーほど回収しやすいハイブリッドといえますが、効率だけが自慢の一台ではありません。走らせがいがあるからこそ選んで悔いなし! そういうハイブリッドは意外と貴重なのです。

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