8年ぶり全面刷新! 日産新型「小さな高級車」登場! 全長4.3mに「クラス超え上質内装」とめちゃ“スゴいシート”採用! ちょうどイイサイズの「新型キックス」日本には来る?
日産のコンパクトSUV「キックス」は、北米でひと足早く新型が登場しました。一体どのようなモデルで、日本には投入されるのでしょうか。
高級SUVになった「キックス」 日本はいつ出る?
日産のコンパクトSUV「キックス」は、小さく扱いやすい車体に存在感のある外装や上質な内装の仕立て、さらに「e-POWER」による力強い走行性能が支持されています。
そんなキックスですが、北米ではひと足早く新型がデビューしています。一体どのようなモデルなのでしょうか。また、日本では販売されるのでしょうか。
キックス(KICKS)は2016年5月にブラジルで登場しました。南米や北米、東南アジア地域で展開し、日産の世界戦略車というポジションを獲得しています。
ちなみにキックスという名称は、かつて日本でも同音の軽SUV「KIX」というモデルが販売されていましたが、こちらは三菱「パジェロミニ」のOEM車であり、系譜としては全くの別物です。
キックスは市街地でも扱いやすいコンパクトなボディサイズに、日産の最新デザイン「Vモーショングリル」や「フローティングルーフ」を取り入れ、小さな車体ながらも存在感を強めています。
また、インテリアはモダンなベージュや上質なブラウンなどのカラーを用意するとともに、ダブルステッチを施したソフトパッドのインパネや合成皮革のシートを装備するなど、コンパクトSUVのクラスを超えた高級感のある仕立てになっています。
日本では2020年6月に発売されました。日本向けモデルはタイ生産の輸入車で、タイなどで先にマイナーチェンジしていた改良型が販売されています。
ボディサイズは全長4290mm×全幅1760mm×全高1605mm、ホイールベースは2620mmです。
パワートレインは、1.2リッター直列3気筒エンジンにモーターを組み合わせる「e-POWER」を全車で採用。2022年7月には最新世代のe-POWERへと変更し、低燃費と走行性能を両立しています。
安全装備では、先進運転支援システム「プロパイロット」を全車標準装備し、衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱防止支援なども装備しています。
2024年6月には一部改良が実施され、外装では全車にリアガーニッシュを装着してよりスタイリッシュにしたほか、インテリアの質感向上などを図っています。
そんななか、北米では2代目キックスが世界初公開され、2024年8月に販売がスタートしました。
8年越しのフルモデルチェンジでは、デザインやパワートレインの一新、先進運転支援の強化が図られ、より上質志向のモデルへとグレードアップしています。
エクステリアは、「高級スニーカー」からインスパイアを受けたとする力強いデザインを採用。シンプルなボディ上部と、ワイドなフェンダーやアグレッシブなリアデザインを組み合わせ、先代よりもさらに上質な雰囲気にまとめています。
ボディサイズは全長4366mm×全幅1801mm×全高1626-1631mm、ホイールベース2657-2664mmです。
インテリアは、繭(まゆ)に包まれる感覚を表現したモダンで洗練された仕立て。デュアルスクリーンの採用によりインフォテインメントシステムの利便性を高めつつ、近未来的な雰囲気ももたらします。
シートはBOSE製スピーカー内蔵ヘッドレストや、「ゼログラビティシート」構造を初採用し、高級なコンパクトSUVらしいものへと進化しました。
先進安全装備では、最新の全方位運転支援システム(セーフティシールド360)を全モデルに標準装備したほか、最上級モデルでは「プロパイロット アシスト」を搭載。先進機能の強化を図りました。
パワートレインは最高出力141ps・最大トルク190Nmを発揮する2リッター直列4気筒エンジンのみ。最新の「エクストロニックトランスミッション」(CVT)と、インテリジェント4WDシステムを組み合わせます。
さらにビークルダイナミクスコントロールや「SNOW」モードを搭載。加えてセグメントトップの最低地上高213mmを確保し、走破性能も高めています。
このように大幅なデザイン刷新に加え、現行モデルよりも質感が高まったことで注目される新型キックスですが、すでに北米ではデリバリーが開始されているとみられます。
対して日本では11月中旬現在、フルモデルチェンジについて日産からのアナウンスは一切ありません。
SNSなどでも新型キックスへの投入を求める人も少なくないようですが、北米仕様車では現在ガソリンモデルのみの設定となっており、e-POWER搭載車はラインナップされていません。
日産関係者によると「投入するならばe-POWERモデルになる可能性が高い」としており、今後北米でe-POWERモデルが追加されれば、国内投入に向けて動きがありそうです。
また、現行キックスは日本では発表から4年遅れで投入された経緯があります。モデルライフとしてはまだ4年目で、昨今のフルモデルチェンジサイクルをみると少し早い時期といえます。
さらに、先述のように一部改良が実施されたばかりであり、しばらく現行モデルの販売が続く方向であることがわかります。
しかし、販売台数ではトヨタ「ヤリスクロス」や「カローラクロス」、ホンダ「ヴェゼル」などのコンパクトSUVクラスが上位を占めており、現在でも非常に人気のカテゴリとなっていることから、新型の発売が待たれるところです。
日産の国内マーケット軽視は甚だしい。母国でのプレゼンスが希薄な自動車メーカーはいずれグローバルでもプレゼンスが無くなります。まさにいまの日産がそうです。
アメリカでも需要が無い。この時期に日産ネタは止めた方が良いですよ。