ダイハツ斬新「“6人乗り”コンパクトミニバン」に大注目! 精悍クーペボディに「上質ホワイト内装&木目パネル」採用! ガバっと開く「凄いドア」採用の「DNマルチシックス」コンセプトとは
ダイハツが2017年に公開したコンセプトカー「DNマルチシックス」を振り返ります。
ミニバンに「モダン&スタイリッシュ&スポーティ」をプラス
5ナンバーサイズで扱いやすいコンパクトなミニバンは、現在の新車販売における主力のジャンルであり、各社がしのぎを削る熾烈な争いを繰り広げています。各モーターショーにおいても、新発想のコンパクトミニバンが公開され、画期的なモデルも数多く登場しました。
このうち、2017年に披露されたダイハツ「DNマルチシックス(DN MULTISIX)」も、斬新な機構を用いたことで、注目を集めました。
DNマルチシックスは、2017年8月の「ガイキンド インドネシア インターナショナル オートショー 2017」で世界初公開されたコンパクトミニバンのコンセプトカーです。
日本においては、同年10月に開催された第45回「東京モーターショー2017」で姿を現しました。
当時の説明によると、「コンパクトながらスタイリッシュなプレミアム6人乗りミニバン」をコンセプトとし、ピープルムーバーに徹していたコンパクトミニバンからの脱却を図った、デザインを重視したモデルの提案としてデビューしました。

エクステリアはSUV風の力強いスタイリングで、ありふれた箱型ミニバンとは一線を画すスタイリッシュさです。
ベルトラインやバンパーロア、ボディサイドのロア部などには赤いアクセントカラーが施されたほか、切れ長のシャープな灯体のヘッドライトやバンパーロアのカナードのような意匠、非常に小ぶりなサイドミラーなどがスポーティな印象も与えます。
インテリアはホワイトを基調としたモダンな仕立てで、キルティング風のシート地加工やフローリング調のフロアなどがコンパクトミニバンらしからぬ上質さを与えています。
シート配列は2-2-2の6人乗りですが、2列目シートの間を通り抜けられるウォークスルーを設定し、2列目と3列目間のスムーズな移動を実現。日常の使い勝手に配慮されています。
インパネは物理スイッチを極力廃し、運転席から助手席端まで続く大型モニターを装着。先進感の演出と、乗員全員へのエンターテイメントの提供という役割を担っています。
パワートレインはオーソドックスな1.5リッター直列4気筒ガソリンエンジンとCVTの組み合わせで、駆動方式はFFを想定。
量産化を前提とした具体的な数値は示されませんでしたが、当時の文脈ではダイハツの次世代思想「DNGA」への展開も期待されていました。
そんなDNマルチシックスですが、最も大きな特徴は、Bピラー(前後ドア間の柱)を廃した観音開きドア(センターピラーレス)の採用にあります。
Bピラーレスのモデルとしてはダイハツ「タント」の「ミラクルオープンドア」やトヨタ「アイシス」などがありますが、いずれも両側スライドドアを設けたうえでの採用でした。
そのいっぽうDNマルチシックスは通常のヒンジドアであったにも関わらず、観音開きにすることでピラーレスの大開口を実現。
単に乗降性の確保や開放感というだけでなく、ドアを開けた状態でのスタイリッシュな立ち姿の演出と、モダンで上質な室内空間に対する期待の演出にも役立っており、ありふれたミニバンジャンルにおける、独創的なキャラクター確立の手立てとなっていました。
そうしたことから、ミニバンを必要としていながらも、普遍的なモデルに飽き飽きしていたユーザー層から注目を浴び、その登場が待ち望まれていました。
しかし、残念ながらDNマルチシックスの直接的な後継モデルは登場していません。
とはいえ、ダイハツはアジア諸国をはじめとする海外で、ヒンジドアを持つクロスオーバーミニバンを販売。観音開きやモダンで上質といったアプローチではないにしろ、スタイリッシュなミニバンを求める若年層のファミリーに支持されています。
Writer: 伊勢崎剛志
自動車販売から自動車雑誌編集部を経て、ライターとして独立。趣味も多彩だが、タイヤが付いているものはキホン何でも好きで、乗りもので出かけることも大好物。道路や旅にも精通し、執筆活動はそういった分野をメインに活動。














































