斬新「ヴェルファイア セダン」初公開! “全長5m超え”ボディ&「ド迫力顔」採用! 「豪華な白内装」に“光るVIPな仕掛け”も! 「V8エンジン×FR」で高級感漂うレクサスLSベースのNATS「大型セダン」登場!
「東京オートサロン2026」で、日本自動車大学校(NATS)が今年も個性あふれる複数台のカスタムカーを初公開しました。なかでも目玉となるのが、トヨタ「ヴェルファイア」とレクサス「LS」を組み合わせ、セダンスタイルへ仕立てた「ヴェルファイア セダン」です。一体どのようなモデルなのでしょうか。
ヴェルファイア顔のセダンの正体とは?
2026年1月9日、日本最大級のカスタムカーイベント「東京オートサロン2026」が千葉市美浜区の幕張メッセで開幕し、日本自動車大学校(NATS)成田校の学生たちが手がけたカスタムカー達が初公開されました。
なかでも大きな注目を集めているのが、トヨタ「ヴェルファイア」にセダンの優雅さを融合させた意欲作「ヴェルファイア セダン」です。
この車両は、2025年6月に行われた製作案発表会でデザインコンセプトと完成予想スケッチが披露され、発表当初から多くのクルマファンの関心を集めていました。一体どのようなモデルなのでしょうか。
NATSは、自動車整備士やカスタムカーのスペシャリストを育成する専門学校で、自動車整備科、カスタマイズ科、モータースポーツ科、自動車研究科の4つのコースを設けています。
特にカスタマイズ科では、卒業制作として毎年オリジナルのカスタムカーを製作し、東京オートサロンでの出展を恒例としています。
1997年の創設以来、同校の学生たちは数々のコンテストで受賞歴を誇り、その高い技術力と独創性が業界内外から高く評価されています。

今回のヴェルファイア セダンは、ミニバンの代表格であるヴェルファイアを“セダン化”するという大胆な発想から生まれた一台です。
製作を担当した学生にインタビューを行ったところ、コンセプトについて、「最近はクラウンがSUVになったり、クロスオーバーになったりして、セダンの枠を超えた展開をしていますよね。だったら逆に、ミニバンをセダンにしてみても面白いんじゃないかと思いました」と語ります。既存ジャンルにとらわれないその考え方が、この車両の根幹にあります。
ベース車に選ばれたのはレクサス「LS460(4代目)」。全長5060mm×全幅1875mm×全高1465mmからなる優雅なセダンボディとFRレイアウト、そして4.6リッターV8エンジンがもたらす余裕ある走りが魅力の一台です。
まずフロント周りについては、「バンパーとヘッドライトはヴェルファイア純正を使っています。ただ、そのままだと大きすぎるので、バンパーは高さを3分の1くらい切って短くしました」と説明します。
さらにボンネットも途中で切断し、「鉄板で作り直して、プレスラインが自然に合うように調整しています」と、見た目の違和感を消す工夫を重ねました。
フェンダー部分も見どころのひとつです。「この辺りまではLS460のフェンダーで、角の部分がヴェルファイアです。そのままだとラインが合わないので、新しく鉄板を張ってつなぎ直しました」と語るように、異なる車種同士の曲線を一体化させる作業が続きました。
バンパーとの接合部は、「どうしても合わなかったので、少し張り出させてオーバーフェンダー気味にしています」と、デザイン処理で解決しています。
サイドステップはヴェルファイアの純正を使用していますが、「長さを詰めているのと、ドアのラインが合わないので鉄板を貼って埋めて作り直しています」とのこと。
ベース車両と外装のサイズ差は想像以上だったようで、「サイズが全然違うので、ほぼ全部の場所で鉄板加工をしています」と苦労をにじませます。
リア周りも大幅に手が入れられています。「後ろもフロントに合わせてオーバーフェンダーにしています。Cピラーから下は全部鉄板で作り替えました」と語り、テールランプがはみ出ないよう、「ブリスターフェンダーみたいな形にしています」と説明します。
リアバンパーには現行のレクサス「LS500」のものを使い、「アーチのラインはパテで成形して自作しました。ヴェルファイアセダンなので、エンブレムもヴェルファイアのものを使っています」と細部へのこだわりを語っていました。
こうした作業の中で最も大変だった点について、「一つのパーツを作って合わせると、今度は別の場所が合わなくなる。その繰り返しが一番きつかったです」と振り返ります。
「鉄板を切ったり叩いたりしながら、少しずつ合わせていきました」と、地道な調整の積み重ねが完成度の高さにつながっています。
内装も外装に負けず劣らず作り込まれています。前後シートにはL-TIDEのホワイトカラーのシートカバーを使用しつつ、「ドアの内張りやダッシュボードは自分たちで張り替えました」と語ります。
リアコンソールは特に力を入れた部分で、「昔の高級車みたいなVIP感を意識して作りました。イグニッションをオンにすると光るようになっています」と、来場者の目を引く仕掛けも施されています。
内装製作の苦労については、「張り替えが初めてのメンバーもいて、シワが寄ってしまったりしました。特にフロントコンソールや、パーツが重なっているドア周りは何度もやり直しました」と率直に語ってくれました。
エンジンについては、「そこは触っていなくて、LS純正のV8エンジンのままです」とし、本来LS660が持つ走りの余裕もこのクルマの魅力のひとつのようです。
このヴェルファイア セダンは、12名の学生によって製作され、「外装担当と内装担当で、だいたい半分ずつに分かれて作業しました」とのことです。
最後に来場者へのメッセージを尋ねると、「全体の完成度と、特に後ろのコンソール部分をじっくり見てもらえたら嬉しいです」と語りました。
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なお、東京オートサロン2026のNATSブースでは、「ヴェルファイア セダン」以外にも、学生の技術と発想が光る多彩な車両が展示されています。
「HA30 GLORIA」は、「紳士のローライダー」をコンセプトに1970年代のHA30型グロリアをベースとして、コンチネンタルキットやカスタムペイントを施しつつ、足回りや操縦系も改良し、公道走行可能な仕様に仕上げられています。
「C91 spider」は、若者のクルマ離れに着目し、低コストで扱いやすいダイハツ「コペン ローブ」をベースに、映画「ワイルド・スピード」のカスタムカーを小型化した一台です。
このほか、1974年式ホンダ「ライフ」のレストア車や、学生開発のフォーミュラビート「NATS001」、移動教室車「NATS Travelling Classroom」、学生フォーミュラ日本大会で評価を受けた「NATS FFN14」も展示。さらに、千葉スバルによる「レヴォーグ VMB STI」も並びます。
カスタムからレース、教育、企業連携まで、NATSブースでは幅広い“クルマづくり”をコンパクトに体感できるブースとなっています。
Writer: くるまのニュース編集部
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