マツダ新「“ロータリー”クーペ」に注目! 最高出力「500馬力超え」だけどエコな「画期的システム」搭載! 「RX-7が復活」の期待高まり2年…“まさかのボディ形状”で登場した「ビジョンXクーペ」が示す現実解とは?
マツダは「ジャパンモビリティショー2025」で「マツダ ビジョンXクーペ」を公開しました。ロータリーエンジンとプラグインハイブリッドを組み合わせ、最高出力510馬力を誇るこのモデルは、その独特なスタイリングも大きな注目を集めています。なぜこのパッケージとデザインが選ばれたのか、その背景を解説します。
ロータリーと環境性能の両立を実現
マツダは「ジャパンモビリティショー2025」で「マツダ ビジョンXクーペ」を公開しました。
ロータリーエンジンとプラグインハイブリッドを組み合わせ、最高出力510馬力というスペックが話題となりましたが、なぜこのようなパッケージとデザインが採用されたのでしょうか。改めて、その理由を解説していきます。
近年、マツダはロータリーエンジンの復活に向けて積極的に動いています。2023年には発電用ロータリーエンジンを搭載した「MX-30 Rotary-EV」が登場し、2024年2月にはロータリーエンジン開発グループが6年ぶりに復活しました。
各種発表でも「各国のエミッション規制に対応できるよう計画を進めている」とされており、マツダが本気でロータリーエンジンの復活を考えていることは明らかです。

その姿勢は、近年のコンセプトモデルにも表れていました。2023年に開催された前回のモビリティショーでは、発電用の2ローターロータリーエンジンを搭載した、低くコンパクトなスポーツカー「アイコニックSP」が公開され、「RX-7が復活か!?」と大きな話題を呼びました。
そこから2年が経過し、ロータリーエンジンを搭載した新たなビジョンモデルとしてマツダ ビジョンXクーペが公開されたわけですが、思い切りスポーツカー然としていたアイコニックSPとは異なり、こちらはシューティングブレークを思わせるルックスとなっています。
ロータリーエンジンを搭載していながらも「純粋なスポーツカーには見えない」と感じ、がっかりした人もいるかもしれません。しかし、このエクステリアデザインには明確な理由があるのです。
まず、今回公表されたパワートレインを振り返ってみましょう。ロータリーエンジンとプラグインハイブリッドの組み合わせで、フロントシート下には駆動用バッテリーが搭載されています。
さらに、スーパー耐久シリーズでテストされている二酸化炭素回収装置がラゲッジスペース下に配置されており、必然的に床下に十分なスペースを確保する必要があるレイアウトとなっています。
こうした各種メカニズムの配置を考慮した結果、シューティングブレークのようなシルエットに行き着いたのです。
各種エミッション規制への対応やカーボンニュートラルへの取り組みは、現代の自動車メーカーにとって不可欠な要素です。
そのような厳しい条件をクリアしながらも、「ロータリーエンジンを世に送り出す」という強い思いを具現化しようとした形の一つが、このマツダ ビジョンXクーペなのです。
具体的な市販時期はアナウンスされていませんが、ロータリーエンジンで駆動するモデルを世に出したいからこそ、その方向性をビジョンとして示したモデルだと言えるでしょう。
夢を語るだけのコンセプトカーとは異なり、マツダ ビジョンXクーペは、具体的な市販化を見据えているからこそのスタイリングを身にまとっています。
このクルマは、マツダがロータリーエンジン搭載車を再び市販化することへの期待を抱かせる、象徴的なビジョンモデルだと言えます。
Writer: 西川昇吾
1997年生まれ、日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。大学時代から自動車ライターとしての活動をスタートさせる。現在は新車情報のほか、自動車に関するアイテムや文化、新技術や新サービスの記事執筆も手掛ける。また自身でのモータースポーツ活動もしており、その経験を基にした車両評価も行う。






























