矢印の方向に進むと違反? レア度MAX!「黄色の矢印信号機」とは
普段、運転していてもあまり見かけない標識が存在します。「黄色い矢印」もそのひとつです。この信号は、路面電車が走っている地域で見かけるものです。では、「黄色い矢印」にはどのような意味があるのでしょうか。
黄色の矢印信号機は路面電車の信号
普段、運転していてもなかなか見ることの少ない信号や標識があります。特に都市部に住んでいる人の場合、黄色い矢印信号を見かけることは少ないです。では、黄色い矢印信号を見かけた際にはどのようなことに注意すれば良いのでしょうか。
一般的によく見かける矢印信号の色は、「青色」です。黄色い矢印信号は、クルマに対しての標識ではなく、路面電車のために存在します。
クルマは、黄色い矢印信号が表示された際には進むことはできません。警察庁のWebサイトにある『交通の方法に関する教則』には以下のように記載されています。
●黄色の灯火の矢印
「路面電車は、黄色の灯火や赤色の灯火の信号であっても矢印の方向に進むことができますが、歩行者や車は、進んではいけません」(引用:交通の方法に関する教則 付表1 信号の種類と意味)
黄色の矢印信号は、路面電車の軌道と道路が並行、交差する場所に設置されていることが多いです。交差点の先で、路面電車の軌道が横にそれるような場合は、クルマを止めて障害物を避けることのできない路面電車を通すために使われます。
また、多くの人が見かける青色の矢印信号には次のような意味があります。
●青色の灯火の矢印
「車は、黄色の灯火や赤色の灯火の信号であっても矢印の方向に進むことができます(右向きの矢印の場合には、転回することもできます)。しかし、右向きの矢印の場合には、軽車両や二段階の右折方法により右折する原動機付自転車は進むことができません」(引用:交通の方法に関する教則 付表1 信号の種類と意味)
上記に、記載されている通り青色の矢印信号は、軽車両や50cc以下のバイク以外の車両を対象にした標識です。
黄色の矢印信号機は、路面電車が走っているところしか設置されていません。そのため、路面電車のない地域に住んでいる人見かける機会がないかもしれません。