新車99万円! 一番安い「トヨタ車」がスゴい! リッター25km走ってコスパ最強! まさに「庶民の味方」な軽セダン「ピクシスエポック」とは!
物価高の影響で、新型車が登場するたびに車両価格も値上げ傾向が続いているなか、トヨタのラインナップで唯一100万円以下で買えるのがピクシスエポックです。一体どのようなモデルなのでしょうか。
一番安い「トヨタ車」がスゴい!
相次ぐ物価高や装備の進化により、新型車が登場するたびに価格も上昇し続けています。
かつての予算では手が届かないほど購入のハードルが上がるなか、トヨタブランドでありながら100万円を切るグレードを維持しているのが、「軽セダン」のピクシスエポックです。
あまり馴染みがないと感じる人もいるかもしれませんが、ピクシスエポックはトヨタ販売店で購入できる貴重な軽自動車なのです。

トヨタは軽自動車の自社開発を行っておらず、開発・製造はダイハツに一任しています。しかし、軽自動車の需要が非常に高い現在の市場において、その存在を無視することはできません。
そこで2011年、OEM車に「ピクシス」の名を冠してトヨタブランドでの販売を開始しました。これはいわば、あらゆる顧客ニーズに応えるための「軽自動車という選択肢を排除しない」戦略といえるでしょう。
ダイハツからのOEM供給は「ピクシス スペース」「ピクシス トラック」に続き、第3弾として「ミライース」をベースとした「ピクシス エポック」が登場しました。
中身はミライースそのもので、エンジンやグレード構成、駆動方式の選択肢に至るまで共通です。
ハイブリッドではないものの、WLTCモードで25km/L(2WD)という優れた燃費性能や、車重の軽さによる軽快な走行性、シンプルだからこそ基本性能の良さが光る軽自動車と評価できそうです。
グレード展開は「B “SA III”」「L “SA III”」「X “SA III”」「G “SA III”」の4構成となっており、それぞれに2WDと4WDが設定されます。
また、ネーミングの後半に「SA III」とついているのは、ダイハツの予防安全機能群「スマアシ(スマートアシスト)の第3世代を搭載していることを意味しています。
ピクシス エポックの最大の利点は、ミライース譲りの基本性能に加え、トヨタの広大な販売網でメンテナンスを受けられることです。
ダイハツの約770店舗に対し、トヨタは約4700店舗と6倍以上のネットワークを誇り、購入後の安心感が大きな魅力となっています。
トヨタディーラーのセールス担当者も、この販売網が強みになっていると言います。
「販売ネットワークの規模の大きさもあり、最寄りのディーラーがトヨタだった縁でご購入されるお客様もいらっしゃいます。
もちろん弊社で点検整備から車検まで対応させていただきますし、登録車へのステップアップをご希望のお客様にも、別モデルをご提案しやすいというメリットは確かにあります」
99万2200円から144万6500円(消費税込)という価格設定は、まさに「庶民の味方」と呼ぶにふさわしいものです。コストパフォーマンスの高さを重視する人にとって、ピクシスエポックを選ぶ理由の1つになりそうです。
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派手な注目を浴びるタイプではありませんが、ピクシスエポックは実は燃費・安全性ともにハイレベルなモデルです。さらに、走らせれば意外なほど軽快でスポーティな一面も見せてくれます。
「あえてトヨタの軽を選ぶ」という通好みな選択は、賢いクルマ選びの正解と言えるかもしれません。
Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ
2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。


















































