新車約330万円! 日産“新型SUV”「カイト」登場! 全長4.3m級「ちいさいボディ」が良すぎる「”庶民派“モデル」伯国に導入
日産のブラジル法人は2025年12月2日、現地生産の新型コンパクトSUV「カイト」を発表しました。どのようなモデルなのでしょうか。
新車約330万円!
日産のブラジル法人は2025年12月2日、現地生産の新型コンパクトSUV「カイト」を発表しました。
カイトはブラジルをはじめとするラテンアメリカ向けに開発された新型コンパクトSUVです。ブラジル市場において、これまで日産SUVのエントリーモデルを担っていた「キックス」は今年夏のフルモデルチェンジを機に車格・価格帯の引き上げが行われました。

それを受けて従来型キックスに代わる新たなエントリーモデルとして市場投入されたのが今回のカイトです。
カイトのボディサイズは全長4304mm×全幅1760mm×全高1611mm、ホイールベース2620mm。都市部での扱いやすさを意識したコンパクトなサイズながら、十分な室内空間と実用性を確保しました。
エクステリアは、過度な装飾を排したシンプルな造形が特徴です。日産のデザインアイコンである「Vモーション」という言葉は使われず、直線基調のボディラインと安定感のあるプロポーションによって、モダンで落ち着いた印象に仕上げられています。
フロントピラーとセンターピラーはブラック処理され、フローティングルーフを演出しています。ボディカラーは全6色です。
コックピットはベーシックな設計です。センターディスプレイは9インチで、エアコン吹き出し口の下に配置されています。パーキングブレーキは手動式を採用しています。華美な演出よりも、実用性とコストバランスを優先した設計がうかがえます。
パワーユニットは、ガソリンとエタノールの両方に対応するフレックス仕様の1.6リッター直列4気筒エンジンです。最高出力はガソリン使用時で110馬力、エタノール使用時で113馬力、最大トルクはそれぞれ14.9kgm、15.2kgmです。トランスミッションはCVT、駆動方式はFWD(前輪駆動)です。
装備の違いによるグレードおよび価格は「アクティブ」が11万7990レアル(約330万円)、「センスプラス」が13万9590レアル(約390万円)、「アドバンスプラス」が14万9890レアル(約420万円)、「エクスクルーシブ」が15万2990レアル(約430万円)です。
なお、従来型キックスは現地で「キックスプレイ」として当面継続販売されます。カイトの主要諸元および価格帯は、そのキックスプレイ(旧型キックス)とほぼ同じです。ブラジルで発売された後、ラテンアメリカ諸国で順次展開される予定です。
Writer: 近藤 英嗣
新型自動車解説書のテクニカルライターを経て、編集者に。自動車分野を強みとしながらも、ライフスタイル、ビジネス、不動産、旅、グルメなど幅広く取材・執筆する。














































































