軽自動車なぜ黄色ナンバーに? 期間限定で白ナンバー変更も 普通車とは似て非なるもの
日本独自の規格である軽自動車は、基本的に「黄色ナンバー」です。最近では、「黄色ナンバー」以外に「白ナンバー」をつけているクルマを見かけるかもしれません。では、そもそも「黄色」と「白色」にはどんな違いがあるのでしょうか。
世界に誇れる日本の「軽自動車」
クルマのジャンルで「軽自動車」というものがあります。この「軽自動車」という規格は、日本独自のものであり、特殊なものを除いて、日本の自動車メーカーしか製造していない、国内向け専用のクルマなのです。
日本の「軽自動車」とは、「全長3400mm以下・全幅1480mm以下・全高2000mm以下・排気量660cc以下・定員4名以下・貨物積載量350kg以下」の条件に当てはまるクルマを「軽自動車」と呼び、税金面などで優遇措置があります。
最近では、軽自動車にもいろいろなバリエーションが増えてきましたが、多くの場合は、クルマが必要な人の交通手段として、安価で快適かつ使い勝手がよく燃費も良いというものへと進化してきました。
あくまで日常の移動手段のため、あこがれの対象になることは少ない軽自動車ですが、海外では“K-Car”と呼ばれ、実はひそかに人気です。
日本専用規格のため、実際に輸入してまで乗る人は多くありませんが、限られたサイズの中でデザイン上の特徴を出し、最大限に広い室内空間と安全性の両立、燃費向上技術を搭載している点などは、世界中の自動車メーカーが参考にしているといわれ、「軽自動車」は日本が世界に誇るクルマだったのです。
なぜ黄色のナンバープレートなのか
軽自動車の特徴として、黄色いナンバープレートが挙げられます。『黄色いナンバー=軽自動車』というのは、普段クルマに乗る人であれば周知ですが、なぜ軽自動車のナンバープレートは黄色いのでしょうか。
法律上は、普通車(登録車)と軽自動車(と自動二輪車)のナンバープレートは別のものとして捉えられています。前者は、『自動車番号登録標』というのが正式名称であり、後者は『車両番号標』とされています。
行政上の管轄も普通車が国土交通省であるのに対し、軽自動車は各都道府県の軽自動車検査協会となります。自動車税(軽自動車税)の支払い先も異なります。つまり、普通車と軽自動車のナンバープレートは似て非なるものなのです。
実際は、どちらも同じ道路を走っていますので、サイズやデザインなどは統一されています。しかし、高速道路での料金徴収の際など、ひと目で識別する必要があるため、軽自動車は視認性の高い「黄色」になりました。