「70万円」も安い! トヨタ「“新”クラウン」が凄い! 全長4.7m「ハリアーサイズ」の“スポーツモデル”「超お手頃仕様」が魅力! 装備十分でOKな「クラウンスポーツG」の特徴は
トヨタは2025年7月末、「クラウンスポーツ」に新グレード「G」を設定しました。上級グレードより70万円安い520万円という価格設定で、基本性能はそのままに装備を絞ったこのモデルは、どのような特徴があるのでしょうか。
70万円も安く買える「クラウンスポーツ」
トヨタ「クラウンスポーツ」は2023年11月に発売されたミドルサイズSUVです。16代目「クラウン」シリーズの第2弾モデルとして登場し、シリーズの中で特にスポーティなデザインとダイナミックな走行性能を持つモデルです。
そんなクラウンスポーツですが、2025年7月の一部改良で手頃な価格を実現したモデルが登場しました。それが「G」グレードです。

2025年に登場70周年を迎えたクラウンシリーズは、現行型で通算16代目となりました。格式あるクラウンの伝統を残しながら、グローバル車の地位を築き上げるとともに、これまでにない4つのボディタイプ設定とし、幅広いラインナップを誇ります。
このうちクラウンスポーツは「クラウンクロスオーバー」に続く第2弾としてデビュー。
今までのクラウンにはなかった5ドアのミドルサイズSUVで、ボディサイズは全長4720mm×全幅1880mm×全高1565mm、ホイールベースは2770mm。「ハリアー」に近いサイズ感を持っています。
エクステリアには最新の「ハンマーヘッド」をモチーフとしたフロントフェイスと、起伏のあるフェンダーの造形を採用しています。
リアには他の16代目クラウン4タイプに共通する一文字のテールランプではなく、かつての「クラウンアスリート」のような4灯式を備え、スポーティさを強調しています。
足元には21インチの大径アルミホイールが装備され、力強い走行性能を予感させるデザインになっています。
インテリアは「アイランドアーキテクチャー」と呼ばれる、各機能を島のように配置したデザインが特徴です。これにより操作性と先進感を両立させています。上級モデルではレッド×ブラックのカラーリングも用意され、スポーティな雰囲気を演出しています。
パワートレインには、2.5リッターのガソリンハイブリッド(HEV)と、2.5リッターガソリンエンジンを搭載した高性能プラグインハイブリッド(PHEV)の2種類があります。PHEVでは306馬力を発揮し、全車に電動4WD「E-Four」が採用されています。
走行性能面では、クラウンスポーツ専用にDRS(ダイナミックリアステアリング)やサスペンションがチューニングされており、路面への接地感とレスポンスにこだわった、スポーツの名にふさわしい走りを実現しています。
安全装備として最新の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を全車に標準装備。衝突回避支援や車線逸脱警報、レーダークルーズコントロール、パーキングサポートブレーキ(PKSB)、運転状況を先読みする「プロアクティブドライビングアシスト(PDA)」なども搭載しています。
さらに上級モデルでは高度運転支援システム「トヨタチームメイト」も装備され、渋滞時の運転支援やアドバンストパークなどの機能により、運転の負担を軽減します。
クラウンスポーツの価格(消費税込)は、HEVの「Z」が590万円から、PHEV「RS」が765万円からです。
そんなクラウンスポーツですが、2025年7月に一部改良を実施。PHEVの「RS」に内装色ブラックの追加のほか、全ドアのスマートエントリー化など使い勝手の向上を図るとともに、HEVに「G」グレードを設定。
Gは既存の上級モデルZより70万円も安い520万円という価格設定で、非常に手頃な価格を実現しました。では、この70万円の差は具体的にどのような装備の違いで生まれているのでしょうか。
まずGのヘッドライトは、上級グレードと同じくLEDを採用していますが、オートレベリング機能がない仕様となっています。ただし、外観デザインに変更はありません。
インテリアでは、シート自体はZと同じスポーツタイプですが、表皮が本革ではなく、ファブリックと合成皮革のコンビネーションになっています。フルレザーではないものの、十分に質感の高い仕上がりとなっています。
また、助手席は電動調整ではなく手動調整式となり、シートメモリー機能も省略されています。
インフォテインメントシステムは12.3インチのディスプレイオーディオを装備していますが、スピーカー数が10個から6個に減り、車載ナビゲーション機能も省かれています。
ただし、Apple CarPlayやAndroid Autoには対応しているため、スマートフォンを接続してナビゲーション機能を利用することは可能です。
このほか、前席シートヒーター/クーラー、ステアリングヒーター、バックドアの電動開閉機能、デジタルインナーミラーといった装備も省略されています。
安全装備については、トヨタセーフティセンスは上級グレードと同一の内容が搭載されていますが、トヨタチームメイトは削除されており、オプションでも選択できない仕様となっています。
カラーバリエーションは上級モデルと変わりませんが、インテリアカラーはブラックのみの設定となっています。
上級グレードと比較すると、装備はやや簡素化されていますが、スポーティなデザインや走りといった基本性能は全く同一で、実用上必要な機能は十分に備えています。
本革シートではなくファブリックシートの方が好みという方や、最新の先進機能は特に必要ないという方にとって、この70万円の差は大きなメリットとなります。
クラウンスポーツならではのスポーティな走りを、よりお手頃な価格で楽しみたいと考えている方にとって、Gは魅力的な選択肢となるでしょう。
Writer: くるまのニュース編集部
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