日産の「斬新コンパクトSUV」に注目! 全長4.2mの“ちょうどイイサイズ”×6速MTも設定! めちゃ“個性的デザイン”だけど「立体駐車場サイズ」な「ジューク」は今欲しい1台
かつて大ヒットした日産「ジューク」ですが、日本ではすでに販売が終了しているものの、欧州などでは2代目がラインナップされています。なぜ日本には投入されないのでしょうか。
欧州の「ジューク」が欲しい! サイズ感もバッチリ
現在、いろいろと話題となっている日産自動車。なかには「国内では欲しくなる車種がない」という辛らつな意見も聞かれていますが、日本国外に目を向けてみると多くの魅力的なモデルがラインナップされています。
コンパクトSUVの「ジューク」もそんなモデルのひとつで、日本では絶版車となってしまっていますが、欧州地域では2代目が2019年から販売されているのです。

2010年に初代が登場したジュークは、2009年のジュネーブショーで初披露となったコンセプトカー「カザーナ」を源流としたもの。
コンパクトクロスオーバーSUVでありながらも、コンセプトカーそのものといったような、非常に斬新で個性的なルックスが特徴となっていました。
当時は今ほどクロスオーバーSUVが人気を博していなかったタイミングということもあってか、その個性的なルックスに賛否が集まることとなりましたが、時代の流れとともに受け入れられるようになりました。
そして、全長4130mm×全幅1760mm程度のちょうどよいボディサイズも相まって、次第に人気モデルとなっていったのでした。
またジュークはクロスオーバーSUVでありながらスポーティな走りも特徴のひとつ。
デビューからおよそ半年後には、新開発の1.6リッター直噴ターボエンジンを搭載する「16GT」系グレードが追加となり、2013年2月には現在の「NISMOロードカー」の第1弾となる「ジュークNISMO」も追加されました。
さらに欧州日産が「GT-R」のパワートレインをジュークに押し込んだ「ジュークR」を発表し、少数ではあるものの、実際に市販したことでも話題を集めました。
そんなジュークでしたが、日本では2019年に終売となり、実質的な後継車種である「キックス」にバトンタッチをすることとなってしまったのでした。
一方、欧州市場では2019年に2代目ジュークが登場。デザインは初代を踏襲した個性的なものが継続されており、ひと目でジュークの新型であることが分かるスタイルとなっています。
パワートレインには直列3気筒1リッターのターボエンジンとルノーの「E-TECH」と呼ばれるハイブリッドシステムを搭載した1.6リッターが採用されており、前者には6速MT及び7速DCTが、後者には「eCVT」が組み合わされています。
現在、2代目ジュークはイギリスのサンダーランド工場で生産されているため、日本へ導入しようとすると輸入コストなどがかかってしまう状況で、残念ながら日本のへの導入は現実的ではありません。
ただし、日本の自動車税制では非常に有利な1リッターターボエンジンを搭載するコンパクトSUVというパッケージは魅力的なもの。
ボディサイズも新型では全長4210mm×全幅1800mm×全高1593mmと、やはり先代同様に扱いやすいサイズを持つことも踏襲。特に全高は立体駐車場にも入るサイズなことは特筆すべきポイントといえるでしょう。
日本での1リッタークラスのクロスオーバーSUVは、ダイハツ「ロッキー」/トヨタ「ライズ」がほぼ“独り勝ち状態”。
もし安価な価格で導入されていれば、クロスオーバーSUVが主力の現在、強力なライバルとなっていた可能性もありそうです。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。
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