大人まる子もびっくり!? 月間9千台も売れているダイハツ「ミラ トコット」とは
ダイハツは、新型「ミラ トコット」の受注台数が販売1か月で約9千台となることを発表しました。当初の目標が月間3千台だったことから予想の3倍になります。ここまで売れる要因とはどこにあるのでしょうか。
女性目線によるクルマづくり
女優の吉岡里帆さんが『大人になったちびまる子ちゃん』を演じて話題となっているCMをご存知ですか。それは、ダイハツが新しく発表した「ミラ トコット」というクルマのCMです。
ダイハツの新型軽自動車「ミラ トコット」は、2018年6月25日(月)に発表しました。先端が見やすく車両感覚がつかみやすいスクエアなボディが特徴のエクステリア、ひと目で分かるスイッチ類や使い勝手の良いインテリアが特徴です。
当初、月販目標台数を3000台としていましたが、発売開始から1か月で3倍となる約9000台の受注を達成したといいます。『クルマ離れ』といわれる中で「ミラ トコット」はなぜこんなにも人気なのでしょうか。
ダイハツには、『お客様一人ひとりに最適な商品を提供する』という方針があります。今回の「ミラ トコット」は、その方針にもとづき、部門を超えて集まった想定ユーザーに近い7人の女性社員が集まりました。
いままでの男性からみた女性らしいクルマづくりではなく、女性目線からみたクルマづくりをするために、女性主導のプロジェクトはスタートしました。
ダイハツは「ミラトコットの主な想定ユーザーは、初めてクルマを購入する若年層です。徹底してシンプル化するという考え方にもとづいてパッケージングし、肩肘張らずに自然体でいられる感じを意味するファッション用語である「エフォートレス」をキーワードとしました。また、これまでのベース車に対して『盛る』から『シンプル』へ発想を転換しています。従来の『かわいい』や『かっこよさ』というキーワードを強調することをやめ、素の魅力にこだわりシンプルにしていくことで作り上げたクルマです」と話しています。
これまでの「ミラ ココア」のような分かりやすい可愛らしいデザインとしていないことから、ダイハツでは、女性だけではなく、クルマのエントリーユーザーに幅広く乗ってほしいとしています。
徹底してシンプル化することで生まれたデザイン
新型「ミラ トコット」のグレードは、ダイハツの衝突回避支援システム「スマートアシストlll」を装備した「G“SA lll”」「X“SA lll”」「L“SA lll”」とエントリーモデル「L」の4グレードでそれぞれ2WDと4WDを選ぶことができます。
ミラ トコットの特徴は、【シンプル化】とはいいながらも、個性を演出する仕組みは多数備わっています。明るいカラーを中心に置いた全8色のボディカラーのほか、工場装着となるキャンバス地調のラッピングをルーフやフロントバンパーなどに貼るオプションを用意。
また、個性を際立たせるため、アクセサリーで演出する3つの「アナザースタイルパッケージ」を用意しました。これまでは販売店装着ということが多かったアクセサリーですが、交換を伴う部分を工場装着とすることで、取り外した余剰部品が出ることをなくし価格を下げる工夫をしています。
新型「ミラ トコット」の価格(消費税込み)は、107万4600円から142万5600円となり、幅広いユーザーに手が届きやすい価格帯です。
【了】