新車約225万円! トヨタ「究極の実用車」が魅力的! 超シンプル装備の“カクカク”ボディに5速MT&「人員輸送」仕様も!? 「ハイラックス チャンプ」タイモデルの凄さとは

トヨタ「ハイラックス」の新型が発表されたなか、ハイラックスの“本国”ともいえるタイでは実用重視の廉価版モデル「ハイラックスチャンプ」が販売されています。どのようなクルマなのでしょうか。

オーソドックスで安い「ハイラックスチャンプ」

 トヨタ「ハイラックス」は1968年に登場したピックアップトラックです。荷物も人も乗せられる実用性に、極めて高い信頼性や堅牢性、走破性を備え、世界中で愛されています。

 そんなハイラックスですが、ハイラックスの“本国”ともいえるタイでは実用重視の廉価版モデル「ハイラックスチャンプ」が販売されています。一体どのようなクルマなのでしょうか。

トヨタがタイで展開する実用モデル「ハイラックス”チャンプ”」とは
トヨタがタイで展開する実用モデル「ハイラックス”チャンプ”」とは

 ハイラックスの現行型は2015年に登場した8代目で、先代の7代目から引き続き、タイをメインの生産拠点とし、各国に展開しています。

 2025年11月10日には、9代目となる新型が世界初公開されており、内外装の刷新だけでなく、多彩なパワートレインを用意し、正統に進化。2026年から順次各国で発売する予定です。

 そんなハイラックスですが、2年前の2023年10月に開催の「ジャパンモビリティショー(JMS)2023」で、コンセプトモデル「IMV 0」が披露されています。IMVシリーズの原点に立ち返ったといい、現地ニーズに寄り添うピックアップトラックだと説明されました。

 IMVとは、「Innovative International Multi-purpose Vehicle(革新的な世界戦略多目的車)」を指し、1つのプラットフォームから地域のニーズに合わせた多彩な車種を開発し、効率を高めるプロジェクトのことを指します。

 2002年に発足したIMVプロジェクトでは、最初のモデルとして7代目ハイラックス「ヴィーゴ」が2004年にタイで誕生。以後、タイにおける「国民車」として支持されるとともに、時代や地域のニーズに合わせて進化し、世界180以上の国と地域に導入されました。

 この流れを受け継いだのがIMV 0で、タイの暮らしに根付いたアフォーダブル(廉価)かつ実用特化型モデルとして登場が期待されていました。そしてその翌月、IMV 0の市販版となるハイラックスチャンプがタイで発売されました。

 シャシは耐久性のあるラダーフレームを採用したほか、リアサスペンションも簡素かつ信頼のあるリーフスプリング式を装備。整備性や費用面を重視し、とことんシンプルさを追求しています。

 ボディはロングとショートの2種類があり、サイズは全長4705-5300mm×全幅1785mm×全高1735mm。このサイズ感も、タイをはじめとするアジア圏特有の狭隘な道路事情に合わせたもので、極端なサイズ拡大を避けたものとなります。

 デザインは直線基調の無骨なスタイルで、フロントフェイスは角形ヘッドライト1灯と小型のサイドマーカーが備わるのみ。バンパーやグリルは無塗装樹脂で特徴的な意匠も少なく、デザインよりも機能重視と捉えていることがわかります。

 パワーユニットは、2リッターおよび2.7リッターの直列4気筒ガソリンエンジンと、2.4リッターの直列4気筒ディーゼルターボエンジンの3種類。これまで「ハイエース」などにも実績されたこともある、信頼のおけるユニットです。

 トランスミッションは5速MTと6速ATを設定し、駆動方式はリア駆動となっています。

 荷台構造はタイでの用途を鑑み、自家用・業務用を問わずに使えるものとしました。

 荷台部はボルト穴を設置し、架装の脱着が容易に可能な構造としたほか、現地のボディ架装業者と提携し、トラック仕様だけでなく、移動販売車や人員輸送車、バンなどとしても使えるようになっています。

 タイ現地の価格は45万9000~57万7000バーツ(約225万円~約283万円)。ハイラックスの現行モデルよりも20〜30%ほど安価に設定されており、新型はさらに高額になると予想されるため、ひときわ手頃なモデルとして支持されるでしょう。

 現地のライフスタイルや需要を捉えて、必要最小限の装備とオーソドックスなつくりとした、まさに「実用特化モデル」といえます。

【画像】超カッコいい! これがトヨタの「究極の実用モデル」です! 画像で見る(30枚以上)

トヨタ車が高い? 500万人利用!(外部リンク)

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Writer: くるまのニュース編集部

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