大雪の「国道17号」で立ち往生発生に怒りの声“殺到”!? 「免許返納しろ!」「迷惑でしかない」 呼びかけ無視の「ノーマルタイヤ車」が坂登れず… 国道事務所が警鐘 新潟・湯沢
国道交通省 長岡国道事務所は公式SNSで、国道17号の「芝原トンネル」付近でノーマルタイヤ装着車による立ち往生が発生したと報告しました。SNSなどにはさまざまなコメントが寄せられています。
案の定「ノーマルタイヤで立ち往生」
国道交通省 長岡国道事務所は2025年12月4日、公式SNSを更新。新潟県湯沢町の国道17号「芝原トンネル」付近で、ノーマルタイヤ装着車による立ち往生が発生したと報告しました。
SNSなどにはさまざまなコメントが寄せられています。

国道17号のうち、群馬県から新潟県の県境付近(いわゆる「上越国境」)は谷川岳や苗場山などの山々があることから、太平洋側と日本海側両方向からの冷たい空気がぶつかり、冬になると非常に冷え込んで豪雪となります。
12月3日から4日にかけては、日本付近の上空に強い寒気が流れ込み、冬型の気圧配置が強まったことで、北日本から西日本の日本海側を中心に広く雪が降ると予想され、国土交通省は大雪に関する発表を行い、ドライバーに対して注意を呼びかけました。
不要不急の外出は控えるように呼びかけるとともに、ドライバーには冬用タイヤの装着やタイヤチェーンの携行、スコップや砂などの冬用装備の携行など、備えを確実にするように注意喚起しています。
その後、予報通りの天候となり、日本海側の広い範囲で雪が降り、国道17号沿いでも群馬県みなかみ町や新潟県湯沢町ではまとまった積雪となっています。
しかし、国土交通省による呼びかけもむなしく、湯沢町市街の手前にある芝原トンネルで、普通車の立ち往生が発生。長岡国道事務所は、当該車両が立ち往生した様子を映した道路カメラ画像を公式SNSで投稿。
「国道17号 新潟県湯沢町芝原トンネル付近で、ノーマルタイヤ走行による登坂不能が発生しました」と報告したうえで、「ノーマルタイヤでの雪道走行は法令違反です」と指摘し、改めて冬用タイヤの装着とタイヤチェーンの携行を呼びかけています。
※ ※ ※
今回の立ち往生の投稿は、1週間も経たないうちに22万以上の閲覧数が記録され、再投稿も1000を超えているほか、コメントも殺到。
「まじで迷惑でしかない」「非常識ですね」「免許返納しろ」など、雪への備えを確実にするようにアナウンスされていたものの、全く聞く耳をもたない挙げ句に立ち往生して周囲に迷惑をかけたドライバーに対して寄せられる非難の声は、枚挙にいとまがありません。
「隊員の出動費100万円で請求お願いします」と、救援に向かう隊員への同情とも取れるコメントや、「罰金10倍〜20倍にして良いよ。」「マジで逮捕してください…ほんと迷惑してます…」など、厳罰化を求める意見も寄せられています。
なお、沖縄県を除くすべての都道府県では、道路交通法施行細則や道路交通規則により、積雪や凍結した道路を走行する際には、スタッドレスタイヤやタイヤチェーンなどの「滑り止め措置」を取らなければならないと定められています。
違反してノーマルタイヤで走行した場合、普通車の反則金は6000円、大型車は7000円が科せられることがあります。
また、運送業者などが所有する事業用の大型車で、スタッドレスタイヤやタイヤチェーンを装着せずに走行したことによって大規模な立ち往生が発生した場合、監査を行って事実関係を確認し、行政処分の対象となることがあります。
Writer: くるまのニュース編集部
【クルマをもっと身近にするWEB情報メディア】
知的好奇心を満たすクルマの気になる様々な情報を紹介。新車情報・試乗記・交通マナーやトラブル・道路事情まで魅力的なカーライフを発信していきます。クルマについて「知らなかったことを知る喜び」をくるまのニュースを通じて体験してください。

































