恐怖!? NEXCOのパトカー「危険“幅寄せ”」の瞬間を公開! 突如「横から急接近」しあわや衝突 「免許返納しろ」「悪質すぎる」の声も? 高速で遭遇する「緊急車両」正しい譲り方は?
NEXCO中日本が公開した「緊急走行」の動画が波紋を広げています。渋滞の路肩を走るパトカーに対し、前方の軽自動車があわや接触? 衝撃的なヒヤリ映像には、SNSでドライバーの行動を巡り賛否両論が勃発しました。高速道路でサイレンを聞いた際の正しい対処法について解説します。
「ミラー見てないの?」 NEXCOパトカーに“急接近”の恐怖瞬間!
高速道路で渋滞にハマっている最中、サイレンの音が近づいてきたら、あなたならどうしますか。
NEXCO中日本 東京支社の公式X(旧Twitter)アカウントが公開した、ある「緊急走行」の様子を収めたドライブレコーダー映像が、SNS上で議論を呼んでいます。
動画には、緊急走行中のパトロールカーに対し、前方の軽自動車が接触しそうになる「ヒヤリ」とする瞬間が映し出されていました。
今回は、この投稿に寄せられたさまざまな声と、知られざる交通管理隊の活動内容について解説します。
■「あわや接触」緊急走行で起きたヒヤリハット
今回の動画は、NEXCO中日本 東京支社が「緊急車両の接近を確認した際は、周囲の車両の動向に十分注意しつつ、進路を譲ってくださいますよう、ご協力をお願いします」というコメントと共に投稿したものです。
映像は夜間の高速道路で撮影されたもので、本線は渋滞により車列が連なっています。
そこへ、赤色灯を回しサイレンを鳴らしたNEXCOの道路パトロールカーが、渋滞を避けるように左側の路肩を緊急走行してきます。事故が発生し、現場に向かっている途中なのでしょうか。
そして、このパトロールカーが水色の軽自動車の横を通過しようとした瞬間でした。
本線を走行していた軽自動車が突然、パトロールカーが走る左側の路肩へ向かってハンドルを切ったのです。
パトロールカーの目の前に割り込むような形となり、急ブレーキ。あわや衝突という緊迫した状況が映し出されています。

■「危険運転」か「善意の勘違い」か… 飛び交う意見
この投稿に対し、SNSなどではドライバーの行動について賛否両論が巻き起こっています。
一部のユーザーからは、「ミラーを見ていない証拠」「車両の来る方向を真ん中からと勘違いしている」といった厳しい指摘が見られました。
中には「免許返納した方がいい人がゴロゴロいる」といった辛辣なコメントもあり、後方確認不足を批判する声が多く上がっています。
一方で、軽自動車のドライバーに同情する声も少なくありません。
「緊急車両が来た時は路肩に寄せて道を譲る、と教育されているから咄嗟に左に寄せてしまったのでは」という分析や、「譲らなかったわけではなく、焦って路肩に寄せて協力しようとした結果」だと擁護する意見も見られます。
また、動画を公開したNEXCO側に対しても、「路肩を行くならパッシングやマイクで路肩走行を周知すべき」「この公開の仕方はドライバーが気の毒」といったコメントも寄せられました。
本来、「緊急車両には道を譲る」という善意の行動であるはずが、高速道路特有ともいえる「緊急車両の路肩走行」という状況が重なり、危険な場面を生んでしまったようです。
■そもそも彼らは何のために急いでいるのか?
NEXCOのパトロールカー(交通管理隊)が、渋滞の中を路肩を使ってまで急行するのには明確な理由があります。それは、トラブルの現場にいち早く到着し、安全を確保するためです。
出動の流れは、まずドライバーなどからの通報が起点となります。「道路緊急ダイヤル #9910」などで、落下物などの通報が道路管制センターに入ると、直ちに交通管理隊へ出動要請が出されます。
指令を受けた交通管理隊は、2人1組で現場へ急行します。現場到着後は、高速走行する車両が行き交うなかでトラブルを対処するという、極めて危険で俊敏な動きが求められるプロフェッショナルな集団なのです。
今回の動画のようなケースも、一刻も早く現場に到着し、2次被害を防ぐための任務中だったと考えられます。
■高速道路でサイレンが聞こえたらどうする?
一般道であれば「左側に寄せて停止」が原則ですが、高速道路、特に渋滞時の緊急車両は、路肩(路側帯)を活用して現場へ向かうケースが多々あります。
SNSのコメントにもあるように、「音を聞いてミラーを見ればどう動くかわかる」という冷静な判断が求められます。しかし、不慣れな高速道路や渋滞のストレス下では、パニックになってしまうこともあるでしょう。
サイレン音が聞こえたら、まずは落ち着いて「どこから来ているのか」をバックミラーやサイドミラーで目視確認することが重要です。
そして、独自の判断で急ハンドルを切るのではなく、周囲の状況を把握しながら、安全に譲れるスペースを探すことが、自身と緊急車両双方の安全につながります。
Writer: くるまのニュース編集部
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